逃げ道を断ったSUPER☆GiRLSからの卒業
――浅川さんは数年前、「スパガ(SUPER☆GiRLS)を卒業するときが芸能界を卒業するときかも」と話されていましたね。
浅川梨奈:言ってましたね。
――それが女優へと決心を変えたきっかけというのは?
浅川:実は今日(6月12日)が芸能生活7周年の日で、アイドルデビューをした自分的な記念日なんです。アイドル時代には将来のことを考えることがけっこうあったんですね。まだ10代のうち、19歳でアイドル人生を閉じれば、大学にも、就職だって追い付けるだろうしって。13歳でアイドルを始めて6年間。そんなに裕福な家庭ではなかったから、家族、特に母にはすごく無理をさせていたのは自分でも分かっていて。だから、20歳を過ぎても家族を頼るのは嫌だったんです。
「スパガを卒業するときが…」というのは、自分のためであり、母のためにという気持ちからだったんですが、「人狼ゲーム マッドランド」(2017年)で映画初主演を頂いたときに、違う道が見えたんです。同世代の方々と1週間泊まり込みでのお芝居をして、演じることの楽しさを知って、「私がやりたいのはきっとこれなんだ」って。
それからお芝居、グラビア、いろんなお仕事を経験して、19歳になったとき、逃げ道を断つつもりでアイドルからの卒業、女優一本で頑張りたいと決心したんです。母も「梨奈がやりたいなら頑張りなさい」と背中を押してくれて、うれしかったですね。そのときは、時間は残されていないという気持ちも強かったです。
――そうは言っても、今はまだ20歳ですよ。
浅川:違いますよ! されど20歳なんです。すごく生き急いでいる感じですけど、楽しいことばかりでなく、つらいこと、苦しいことも待っているに違いないし、それにぶつかっていくには今からでないと、という思いです。
――では、ご自身の役者としての武器はどんなところにあると考えていますか?
浅川:武器…武器かあ…。お芝居的なものではないかもしれませんが、私、割とどの現場でもケラケラ笑ってるんですよ。
――今も明るいですね(笑)。
浅川:いつもこんな感じです(笑)。もちろん場はわきまえますけど、自分が楽しむことが一番だと思っていて、人が楽しそうにしていると、見ている側も楽しい気持ちになってくるじゃないですか。自分の素の部分でもあるんですが、アイドル時代に培ったというのも大きくて、そういう空気の作り方は武器と言えるかもしれないです。
あとは、飾らない性格…かな?(笑) お芝居の世界ではまだ全然新人で、実際「Zip & Candy」の現場では分からないことばかりです。分からないことは周りの先輩たちに教えていただく、しっかり言葉を聞く、変に飾ろうとしない性格だとは思います。
――最後に改めて、「音楽劇 Zip & Candy」の見どころをお願いします。
浅川:「Zip & Candy」はロボットたちのお話だけど、胸に突き刺さるシーンやセリフが満載で、見ているときっと、優しさってなんだろう、心ってなんだろう、自分にもこういうことがあったなと響いてくる物語です。それを、泣いて、笑って、元気になれる作品にして送り出したいと思います。優しいお話だけど、なるせ(ゆうせい)さんの作品って、いつも笑いどころが随所にあるんです。共演者の方々の個性も強いので、ぜひ楽しみにしていただければと。
私と秋山さん、お互いのジップとキャンディは色合いが全く違っているので、両方を見て、それぞれが出す世界を見てほしいです。私のファンの方には5回以上は見に来るようにと伝えているので(笑)、このインタビューを読んでくださった方々も、1公演でもいいので俳優座に足を運んでいただけたらうれしいです!
「音楽劇 Zip & Candy」は、2019年7月4日(木)~14日(日)まで、東京・六本木の俳優座劇場で上演が行われる。
※「音楽劇 Zip & Candy」キャストインタビュー(2) 秋山ゆずき編へ続く。同記事は6月26日(水)正午に公開予定!
取材・文・撮影:鈴木康道
2019年7月4日(木)~7月14日(日) 全16公演
東京・俳優座劇場(東京都港区六本木4丁目9-2)
【HP】http://zipandcandy-stage.com/
【Twitter】@zipcandystage
■浅川梨奈公式
【Blog】https://lineblog.me/nana_asakawa/
【Twitter】@ASAKAWA_NANA__7
【Instagram】@asakawa_nana
■秋山ゆずき公式
【Twitter】@akiyamayuzuki
【Instagram】@yuzukiakiyama
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