宇垣美里が語る“書く”ことと“話す”こと「“書く言葉”は一番自分を裏切らない」＜インタビュー＞
今年3月にTBSを退社し、フリーアナウンサー、タレントとして活躍中の宇垣美里。テレビ、ラジオにとどまらず、出版やイベントなど活動の場を広げている。そんな宇垣がフリーになってからの約4カ月間を振り返り、今後の活動について語った。
執筆活動も精力的に行う宇垣
――TBS退社後、現在の仕事や生活スタイルはどう変わりましたか？
ありがたいことに今までより忙しくて、楽しい日々を過ごさせていただいています。今までとは仕事のスタイルも全然違いますし、毎日がすごく刺激的です。朝すごく早いとか、夜遅過ぎることもなくなり、健康的な生活にもなりましたね。
――局員時代にもコスプレ姿を披露されていましたが、最近もイベントでのコスプレが話題になりました。
元々アニメは好きですし、映画やサブカル的なものも好きなので、誤解される方も多いんですけど、コスプレは趣味ではなく、あくまで仕事です(笑)。でも、やってみたらすごく楽しいですね。衣装やメークもこだわられていて、プライベートではきっと到達できないクオリティーのものを提供していただいているので、それはすごく光栄なことですし、なかなかない機会なので、毎回、楽しませてもらっています。
――4月にはフォトブック「風をたべる」を発売。「週刊プレイボーイ」「ViVi」などでの連載など、執筆活動も精力的にこなしていますね。
“書く言葉”は一番自分を裏切らないと思っていて。“話す言葉”は瞬発力もありますし、違う力もあるんですけど、ともすれば思ってもないような言葉が出てしまったり、ちょっとニュアンスが伝わりづらい部分って、往々にしてあると思うんですね。
でも、書く言葉はよっぽど推敲も重ねていますし、そもそも書くという時点で1つのハードルがあるので、そういった意味で、一番自分の思っていることに近い言葉になっているのかなと思います。
――これまで、アナウンサーとして“話す”仕事をされてきましたが、“書く”仕事と比較していかがですか？
話す仕事の良さって、その瞬間の化学反応だと思うんです。かつ、そのタイミングでその言葉が出たからこその効果っていうのは、書く方がじわじわ効くものだとしたら、その瞬間でパッと効くものなので、全然効能も違うし、どちらもそれはそれで楽しいものかなって思います。
――物事についてはっきりと意見するスタイルを支持する女性ファンも多いですね。
ありがたいことです。それこそ、本の出版イベントをさせていただいたんですけど、来ていただいた方のうち、4割くらいは女性の方でした。すごく若い女性の方も多かったので、それはすごく励みになりました。
