宇垣美里が語る“書く”ことと“話す”こと「“書く言葉”は一番自分を裏切らない」＜インタビュー＞
「簡単なことをしても面白くないじゃないですか(笑)」
――いろいろなところでお話しているとは思いますが、「ザテレビジョン」としては初インタビューですので、改めてフリーになったきっかけを教えてもらえればと思います。
アナウンサーとしても相当いろんなことをさせていただいてたと思うんですけど、そのお仕事の中で、もっといろんなことができるのかなって感じるようになって。もちろんTBSにいることもすごく楽しかったですし、満足はしていたんですけど、外に出て違う世界を見てみたい、違う角度でものを見てみたいと思ったのが一番のきっかけです。
そう思うようになってからは、自分の心や状況がいつ変わるかも分からないので、そのための期間は自分の中で設けてたんですけど、何カ月たっても気持ちは変わらなかった。じゃあ動きだそうと思ったんです。
――常に新しいことに挑戦するバイタリティーの原点はどこにありますか？
子供のころからだと思います。中学生のときは、地域で一番頭のいい高校に行きたいと思ってそこを目指しましたし、高校に入ったら大学は神戸じゃないところに行きたいと思って。東京に行きたかったんですけど、行けなくて京都の大学に通って。大学を卒業したら絶対に東京に行こうと思って、東京の企業に就職しました。ひとところにずっといようという気はなかったんです。
1つの場所で見えることって、掘ればもっとあると思うんですけど、そこまで行くとじゃあ次のところに行ったときにはどういうものが見えるのかなって思ってしまうんです。世界は広いので、全部を見ようと思ったら時間が足りないから、今いるところである程度満足したら次のところに行って新しい景色が見たいと。
ずっと同じところにいるのもそれはそれで楽しいんですけど、刺激がないとなかなか人って成長もできませんよね。できる人もいるんでしょうけど、私はそういうタイプではないので、「慣れたかな」というぐらいで次のところに進んだ方がいいのかなと思ってやってきています。
――厳しい環境を追い求めているんですね。
少なくとも、選択するならより難しい方を選びたいなと思います。「狭き門より入れ」っていう言葉がありますけど、同じ道を辿るなら自分にとって困難な方を選んだ方がそれは楽しいかなって思います。簡単なことをしても面白くないじゃないですか(笑)。
――7月27日(土)放送の「二軒目どうする？～ツマミのハナシ～」(テレビ東京系)に出演されますが、撮影前(※取材時)の心境は？
局員のころは、お仕事でお酒を飲むことなんてあり得ないことだったので、ちょっとドキドキはしています。それだけフランクにお仕事できるというのはまた新しい挑戦ですし、(博多)大吉さんとはご一緒したことあるんですが、松岡(昌宏)さんとは初めてお会いするので、どういう雰囲気なのか、すごく楽しみです。
――最後に、今後の仕事の展望は？
長い時間をかけたお仕事とか、長期で海外に行くとか、局員時代にできなかったことをどんどんやりたいです。今一番行きたいのはドバイ。映画「アラジン」を見て、きらびやかですてきだなと思ったので、ぜひお仕事で行ければと思ってます。
あとは、アニメが好きなので、声優さんみたいなことができたらなと。モブでもいいです。通行人Aの役とか(笑)。
取材・文＝Rum
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