ーーLGBTをテーマとした戯曲ですが、最初に触れた感想はいかがでしたか?
「LGBT」というのは、もちろん言葉としては知っていたんですが、しっかりとは分かっていませんでした。ただ去年ハワイに行った際、偶然なんですけどLGBTの大パレードを見かけて、それがすごく印象深かったんですね。そしたらその直後にこの作品のお話をいただいたので、不思議な縁のようなものを感じました。それもあって、これを機にちゃんとLGBTを理解をしようと、自分でもいろいろと調べていきました。
ーーLGBTについて、改めて感じたことはありましたか?
分かったことは、本当に普通の人たちなんだということ。僕たちが異性に恋をして結婚をして家庭を持ちたいと思うように、ただ普通の生活を送りたいだけ。でも社会制度や偏見だったりで、なかなか思うようにならない環境があって。そんななかで、三ツ矢さんが LGBT THEATERを立ち上げられたことはとても意味のあることだと思いますし、僕自身も積極的に発信していきたいと思うようになりました。マイノリティ側の発言はすぐに叩かれたりしがちな現代ですけど、それでも発信していくことはとても大切なことだと思うんです。あ、でもできれば叩かないで欲しいですけど(笑)。
おの・けんと='89年8月9日生まれ。東京都出身。0型。舞台『ミュージカル・テニスの王子様』('06)の柳蓮二役で俳優デビュー。以降、『おそ松さんon STAGE~SIX MEN'S SHOW TIME ~』(チョロ松/F6役)や『K-RETURN OF KINGS-』(宗像礼司役)といった舞台を中心に、『怨み屋本舗シリーズ』(シュウ役)、『天装戦隊ゴセイジャー』(ハイド / ゴセイブルー 役)などに出演。現在放送中の日本テレビ系プラチナイト木曜ドラマF『わたし旦那をシェアしてた』野村大輔役にてレギュラー出演中。
三ツ矢雄二プロデュース LGBT THEATER Vol.1
「MOTHERS AND SONS ~母と息子~」
7月26日(金)〜8月4日
<キャスト・スタッフ>
原田美枝子 大塚明夫 小野健斗 阿部カノン/中村琉葦(Wキャスト)
原作:テレンス・マクナリー「MOTHERS AND SONS」
演出:三ツ矢雄二
翻訳:安達紫帆
<STORY>
ニューヨーク・マンハッタンに住むキャル(大塚明夫)とウィル(小野健斗)は同性婚カップル。二人は息子のバドとともに幸せに暮らしていたが、ある日キャルの元恋人の母親・キャサリン(原田美枝子)が訪ねてきて、彼らに波紋を投げかける。