広瀬すずがヒロインを務める連続テレビ小説「なつぞら」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)。
同ドラマは、戦争で両親を亡くし、兄妹と離れて北海道・十勝で育ったヒロインの奥原なつ(広瀬)が高校卒業後に上京し、アニメーターとしてみずみずしい感性を発揮していく姿を描く。
第17週(7月22日~7月27日)では、なつが女性アニメーターとして注目されるようになり、その実力を買われ、坂場(中川大志)と共に新設されたテレビ漫画を描くテレビ班に配属となった。夢を開拓していくなつの一方で、幼なじみで役者の道を志した雪次郎(山田裕貴)は所属する劇団の女優・亀山蘭子(鈴木杏樹)から厳しい言葉をかけられ、夢破れて北海道へと帰ることとなった。
そんな雪次郎を演じた山田に、蘭子の印象や17週で北海道に帰ったときの気持ちなどを聞いた。
山田裕貴「あのせりふは本当に傷つきました(笑)」
――雪次郎にとって蘭子(鈴木杏樹)さんとの出会いはどのようなものだったのでしょうか
僕も何がテーマなのかなと考えながら演じていて、考えた結果「仕事」と「恋愛」の話だと思いました。もちろんその中で、違う悩みもたくさんあるのですが。蘭子さんがいるからお芝居を頑張るのか、お芝居が好きだからお芝居を頑張るのか…。
「蘭子さんと芝居をやりたい」という最初の信念を守るという選択肢と、劇団の仲間と共に新しい劇団をつくる、新しいことに挑戦する…それこそ“開拓”するのか、というところで迷って…迷っているあいだに蘭子さんに見抜かれ、厳しいことを言われてしまうんです(笑)。
難しいですよね。自分の好きなことって、ずっと続けていくと迷いも出てきてしまって、本当に好きなのかなとも考えてしまう。それは人生の中でもたくさんあって、趣味とかでも続けられる人は少ないと思うんです。
蘭子さんへの「好き」という思いだけは変わらないって信じているのですが、それが蘭子さんへの「好き」という気持ちなのか、蘭子さんと「芝居を続けたい」という気持ちなのか、と迷っているから蘭子さんに「あんたの芝居は最低」と言われてしまうんです。あのせりふは本当に傷つきました(笑)。