坂口健太郎、満島ひかり主演舞台に意気込み「3年分の変化や成長も見せなければ」
満島ひかりが主演する舞台「お気に召すまま」の公開稽古とフォトコールが29日、東京芸術劇場で行われた。性について踏み込んで描かれた同作について、満島は「どきっとしてほしい」、共演の坂口健太郎は「肉体を性的に純粋に駆使しながら演じています」とそれぞれ意気込みを口にした。
坂口健太郎は3年ぶり2度目の舞台出演
「お気に召すまま」はシェイクスピア戯曲による恋愛喜劇。主人公で公爵の姪・ロザリンド(満島ひかり)は青年・オーランド(坂口)と恋に落ちる。2人は公爵に目をつけられ、オーランドは実の兄・オリバー(満島真之介)に命を狙われて森へ逃げることに。
一方、ロザリンドも追放されるが、オーランド会いたさに、男装し素性を隠して森へ入っていく。オーランドの従妹・シーリア(中嶋朋子)や召使のタッチストーン(温水洋一)らも巻き込み、森の中で登場人物たちが恋のさや当てを繰り広げる――というストーリー。
公開稽古後、ロザリンド役の満島ひかりは「自分の内側からのエネルギーが、私たちを刺激している毎日です。劇中ではかなり明け透けに、性的なことや恋することが語られますが、見て聞いている方それぞれにもきっと、違ったどきどきがあると思います。どきっとしてほしい」とコメント。観客にも“どきどき”を味わってほしいと熱っぽく語った。
オーランド役の坂口にとって、今作は熊林氏演出・満島ひかり主演の「かもめ」(2016年)以来3年ぶり2度目の舞台出演。坂口は「再び熊林さんの演出で立てることをとても嬉しく思います。『かもめ』は初舞台で、何も持たぬまま無邪気に飛び込んでいけましたが、『お気に召すまま』は3年分の変化や成長も見せなければと思っています」と気を引き締める一方で、「性差を超えてさまざまな愛のカタチが描かれる今作、混沌としたアーデンの森で、自分が持っている肉体を、性的に純粋に駆使しながら、オーランドとして生まれてくる感情を大切に演じています」と意気込んだ。
作:ウィリアム・シェイクスピア
演出:熊林弘高
8月18日(日)まで 東京芸術劇場プレイハウス
8月22日(木)~25日(日) 穂の国とよはし芸術劇場 PLAT 主ホール
8月31日(土)~9月1日(日) りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館 劇場
9月4日(水)~8日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
9月11日(水) 熊本県立劇場 演劇ホール
9月14日(土)~15日(日) 北九州芸術劇場 中劇場