「きのう何食べた?」4冠! 西島秀俊が撮了後に内野聖陽と交わした言葉とは!?【ドラマアカデミー賞】
「内野さん以外のケンジは正直、想像がつかない」
――内野さんのインタビューで「今度は僕がシロさんを演じ、西島さんが演じるケンジを見たい」という冗談交じりのコメントもありましたが、いかがですか?
実は撮影中にも「実際の自分(内野)に近いのはシロさん」だとおっしゃっていました。内野さんがどうしてもって言うんだったらやりますけど…。いや、僕はやっぱりあのケンジに会いたい。内野さん以外のケンジは正直、想像がつかないので、それはすみません、やっぱりやめときましょう(笑)。
――西島さんが料理をする場面がたくさんありましたが、一番好きだったメニューはどれですか?
ひとつ選ぶなら、第4話から登場したクリスマスメニューのラザニア。味はもちろんですけど、3回も出てくるんですよね。ケンジがシロさんの家にやってきた日と、2人で過ごしたクリスマス、そして、小日向さん(山本耕史)とジルベール(磯村勇斗)が来て4人で過ごしたクリスマス(第11話)。そんなふうに時間の経過を1年ずつ見せ、2人の関係が変わっていったり年齢が上がっていったりするのも大きな要素になっていました。同じ料理が出てくるけれど、それぞれの考え方も変わっているし、2人の関係も変わっている。さらに周りの人との関係も変わっていることが描かれているので、一番印象が強いですね。
あと、単純に好きだったのは、第10話の自家製クレープ。撮影では、いろんなものを付けながらものすごい量を食べて、ビールを飲み、「こんな幸せな食事はないな」と思いました。撮影でたくさん料理をしたわりに腕が上がったかというと自信がないですけど、調味料の適量ぐらいは分かるようになったかな(笑)。l
取材・文=小田慶子