“渡鬼”出演で「貴重な経験」
――9月16日(月)には出演される橋田壽賀子さんのドラマ「渡る世間は鬼ばかり 3時間スペシャル2019」(夜8:00-10:57、TBS系)が放映されます。初の橋田作品はいかがでしたか?
せりふ量がとても多かったですし、大御所の俳優さんも多く、30年ぐらいやってきたドラマの世界観もありますし、スタッフさんも含めた輪がある中、一人だけポンって新人が飛びこんでいくので、リハーサルから相当緊張しました。いろんな先輩、監督さんからアドバイスをいただきながら、貴重な経験をさせていただいたなっていうのがあります。
――橋田さんの作品は、すさまじいせりふの量だと聞きます。
今風の言い回しにできる言葉が多いんですけど、そうすると橋田さんの世界観ではなくなってしまうので、一言一句その世界観にのっとっていくと、普段の自分が使っている言葉と違ったりする。(せりふは頭に)入りづらいんですけど、そこは気合いで入れ込んで、何回も呪文みたいに唱えて覚えました。
――国民的ドラマへの初挑戦は、やはり緊張の連続だったんですね。では最後に、映画公開に向けてのメッセージをお願いします。
ワインを知らなくても飲みたくなる映画だと思います。ワインって、もちろん高いのもあるんですけど、安くておいしいものもいっぱいあるので、臆することなく飲んでみてほしいと思います。
映画の中で「ワインは人と人をつなぐ魔法のパワーだ」と言っていますけど本当にその通りで、僕も打ち上げとかでワインを飲むとき、「せりふと同じだなぁ」と思うことがあります。
友だちとか恋人、家族とでもいいです。みんなと飲んで、絆を深め合ってくれたら、この映画が世に出る意味があるんじゃないかと思っています。
文=伊藤雅奈子
10月4日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、イオンシネマにて公開
出演=松村沙友理(乃木坂46)、大野いと、小野塚勇人(劇団EXILE)
少路勇介、藤岡沙也香、鯨井康介/久保田悠来(特別出演)/須藤理彩
原作=樹林伸「東京ワイン会ピープル」(文藝春秋刊)
監督=和田秀樹
脚本=林ミカ
▼公式サイト
https://tokyo-wine-party-people.com/