話題作「全裸監督」出演の玄理、「AV撮影のシーンはすごいことになってるな~って(笑)」
ドラマ10「ミストレス~女たちの秘密~」(2019年 NHK総合ほか)では大人の女性を軽やかに演じていた玄理。現在は「まどろみバーメイド 屋台バーで最高の一杯を。」(毎週土曜夜0:56~、テレビ大阪系)でバーテンダーを演じている。
そんな彼女が、出演するNetflixオリジナルドラマ「全裸監督」と11月1日(金)公開予定の映画「最初の晩餐」について、見どころや仕事、家族について今の気持ちを語ってくれた。
――アダルト業界の風雲児・村西とおるさんの半生を描いた「全裸監督」で、玄理さんはどのような役を演じているのでしょうか?
私は、AV業界で一番シェアが大きい会社の社長秘書の役です。なので、私は脱ぐシーンはないのですが(笑)、きわどい撮影現場には顔を出させてもらいました。
――役に入られていたと思いますが、AV撮影のシーンは特殊でした?
AV撮影をしている現場にいるというシーンは2回くらいあったのですが、明るい場所で人の裸を見ることはそんなにないので、すごいことになっているな~って思いました。ただ共演者の方々から、こういう現場は1回目は驚くけど、2回目からは何とも思わなくなるよと言われていたんです。で、実際に始まったら本当にそうでしたね。
――Netflixで配信するということで海外の人にもすぐに作品を見ることができます。
海外の人がどう反応するのかはすごく気になります。描かれる舞台は80年代ですが、やはり配信するのは現在ですし。日本国内と海外だと捉え方も違ったりするかな?と思ったり…。でもそれを踏まえてギリギリのところを狙って作品をつくっているので、多くの人に受け入れてもらえるとありがたいです。
――やはり従来のドラマや映画とNetflixの撮影の違いはあると思いますか?
表現者としては自由に動ける場所ができたというのは大きいですね。そしてこれからますますそういう場に成長していくと思うので、すごく楽しみです。私は元々Netflixが好きだったんです。映画って世界の人に見てもらおうとすると、各国の配給会社を通さないといけないのに、Netflixならすぐに世界に配信して見てもらえる。つくる側も出る側も可能性が増えた気がします。私もNetflixを通じて知った、海外の俳優さんもすごく多いですし。そのように、日本から発信して海外に文化や作り手、俳優などが届いていくと面白いですね。
――撮影現場はどのような感じだったのですか?
山田孝之さんはすごく集中されていました。村西とおるさんは打ち上げでご一緒させていただいたのですが、いい意味でぶっ飛んでいる方で(笑)。そんな人が、自分でも止められないような人生のジェットコースターに乗って、貪欲にいろんなものを勝ち取っていく物語。一種の狂気が描かれています。そういうものと向かい合っていた山田さんは、やはりすごいなと思いました。
――撮影の現場でNetflixならではと感じたことはありましたか?
村西さんの人生がすごかったからなのかはわかりませんが、出演者の数は本当に多かった(笑)。そして豪華で。実際にヘリコプターに乗ったり爆破シーンがあったりと、これまでのドラマの規模とは違うなと感じました。そしてすごく丁寧に作られていると思います。
2019年11月1日(金)より全国公開
監督・脚本=常盤司郎/出演=染谷将太、戸田恵梨香、窪塚洋介、斉藤由貴、永瀬正敏/森七菜、楽駆、玄理ほか
■「全裸監督」
Netflixにて全世界独占配信中
<スタッフ>
総監督:武正晴
監督:河合勇人、内田英治
原作:本橋信宏「全裸監督 村西とおる伝」(太田出版)
脚本:山田能龍、内田英治、仁志光佑、山田佳奈
美術監督:中西梨花 音楽:岩崎太整
撮影:山本英夫 美術:清水剛 照明:小野晃
録音:竹内久史 衣装デザイナー:小川久美子
<キャスト>
山田孝之、満島真之介、森田望智、柄本時生、伊藤沙莉、冨手麻妙、後藤剛範、吉田鋼太郎、板尾創路、余貴美子、小雪、國村隼、玉山鉄二、リリー・フランキー、石橋凌