「いじめられた子どもたちが“逃げっぱなし”にならないように」ライセンス藤原、いじめ体験を基に絵本制作を進行中<インタビュー>
悲しいですけど、絶対にいじめというものは生まれるものだと思います
――今お話しされた、いじめについての考え方というのは、藤原さんが父親になったこと(※2017年5月、SNSにて第1子となる女児の誕生を発表した)と関係していますか?
藤原一裕:あんまり意識してなかったけど、確かにどこかで子どものことは考えてますよね。独身の時やったら、絵本を描いても、こういう内容にはなってなかったやろなと思いますし。
理想を言えば、うちの娘には、いじめる側にもいじめられる側にもなってほしくないですけど、何年か後、もしかしたらどっちかになってるかもしれない。そうなったら、自分は親としてどう行動したらいいのか…答えは今すぐには出せないですけど、そのときはしっかり向き合いたいです。今から覚悟を決めとかんとダメなんでしょうね。
――お話を伺っていると、「いじめは決してなくならない」というのが藤原さんの持論なのかなと…。
藤原:それはもちろん、なくなることが理想ですよ。でも悲しいですけど、人間が何人か集まったら、絶対にいじめというものは生まれるものだと思います。
人間って、上下関係を作りたがる生き物ですから。例えばテレビのトーク番組も、そこに上下関係があるからこそ笑えるっていう部分もあるじゃないですか。大御所のタレントがいて、若手がいて、その関係のバランスの中で笑いが生まれる。若手が大御所に対して失礼なことを言うとかね。それは決していじめではないけど、上下関係を基にしてることは間違いないわけで。その上下関係の築き方が悪い方向に発展してしまうと、それはいじめになっていく、ってことなんじゃないですかね。
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