「いじめられた子どもたちが“逃げっぱなし”にならないように」ライセンス藤原、いじめ体験を基に絵本制作を進行中<インタビュー>
この絵本は、著作権はあってないようなもの。アメコミ形式で広げていきたいなと(笑)
――既にクラウドファンディングを成功させている芸人さん、例えばキングコングの西野亮廣さんや品川庄司の品川祐さんからの影響や助言はあったんでしょうか。
藤原一裕:西野の活動はいつも感心して見てたんで、今回西野から、直接ではないんですが、西野のクラウドファンディングに携わっている方からアドバイスをもらいました。で、「西野がこうしてるんやったら、俺はこうしてみようかな」みたいな感じで。
――支援者へのリターンのアイデアだったり?
藤原:そうですね、リターンの幅を広げるとか、数を増やすとか。さっきお話しした“共同制作権”は、そのときのアドバイスを基にして作りました。
――ストーリーを買って、自分で絵をつけて販売してもいいという【ストーリー販売ができる権利】というのは、なかなかの大盤振る舞いですね。
藤原:絵がしょうもない僕とは逆に、絵は得意なのにストーリーが浮かばない、という方もいると思うんですね。そんな方にこのストーリーを買ってもらって、自由に絵をつけて絵本を作って販売してください、と。そうすると、僕の考えたストーリーがさらに世の中に広がっていくわけで、結果、ウィン・ウィンの関係になるんですよ。著作権の関係で、実はこのリターンに反対する声もあったんですけど、この絵本については、著作権はあってないようなものなので。
――同じ話が、別々の作者によって違う絵本になるというのは面白いかもしれませんね。
藤原:言うたら、アメコミと一緒ですよね。この絵本も、アメコミ形式で広げていきたいなと(笑)。
――実際にクラウドファンディングを始めてみて、いかがですか?
藤原:始めるまでは、2000円の【サイン入り絵本をお届けします】が一番売れ行きがいいのかなと思ってたんですけど、最初に定員に達したのが、1万円でSpecial thanksとしてあなたの名前を入れますっていう企画(【サイン本・Special thanks名前掲載】)で、ありがたかったですね。あと、“共同制作権”も、5人限定とはいえ5万円もするんで、全然売れへんかも…って心配してたら、これも売り切れて。
以前、ある人から、クラウドファンディングの支援者は努力や苦労をお金で買ってるんだ、という話を聞いたことがあるんです。わざわざお金を払って、しなくてもいい苦労をして、「あぁ、しんどかった~」って言うのを楽しむ、余裕のある人たちなんだと。そんな人いるんかな、ホンマかなと思ったんですけど、ホンマでした(笑)。苦労を買うというより、思い出の共有を買ってくれてるんだと思いますね。
https://silkhat.yoshimoto.co.jp/projects/834
▼ライセンス藤原一裕 Instagram
@fjwrkzhr