広瀬すずスカウトの“顔の小さな”鈴鹿央士、映画デビュー作で「頭が真っ白に」
弾きながら自分で酔いしれてます(笑)
――ピアノの楽しさに触れることはできましたか?
練習していくうちに、どんどん弾けるようになっていったのは楽しかったです。先生たちも僕をうまく乗せてくれて、「(マサル役の)森崎ウィンくんは、ここまで弾けるようになっているよ」とはっぱをかけてくるんですね(笑)。だから、頑張らないといけないなと思ってやっていたんですけど、音源で聴いていた音を自分で出せるようになるのが楽しかったです。
――撮影が終わってからもピアノを弾くことはありますか?
まだ家にピアノがあるので、たまに弾いています。ベートーベンの「月光」とバルトークの「ピアノ協奏曲第3番」の2楽章が好きなので、それを弾いたり。すごく落ち着けるメロディで、弾きながら自分で酔いしれてます(笑)。
――主演の松岡茉優さんとのシーンが多かったと思いますが、一緒にお芝居をされての感想を教えてください。
松岡さんとはピアノを連弾するシーンを一緒にやらせていただいたのですが、松岡さんのお芝居に圧倒されました。撮影前にマネジャーさんから「松岡さんはすごいから“飲まれてきなよ”」と言われていたんですが、本当に飲まれてしまって頭が真っ白になりました。
――撮影以外での松岡さんの印象は?
優しいお姉さんという感じです。取材で一緒になったときにも僕が言葉に詰まっていると、「こうでしょう」と助け船を出してくださったりして、本当に優しい方だと思います。
でも、こうやってインタビューを受けさせていただくようになってから気付いたのですが、松岡さんと松坂桃李さん、森崎ウィンくんが「ほどよい緊張感のある現場でした」と話されていて。そんな中で僕は「ご飯、おいしいですね」とか普通に話し掛けていたので、やってしまったなと思いました(笑)。
10月4日(金)公開
原作/恩田陸 監督/石川慶 出演/松岡茉優 松坂桃李 森崎ウィン 鈴鹿央士ほか