乃木坂46の“歴女”、山崎怜奈を歴史専門家が絶賛!「1年前と表情が全然違う」
歴史を語れる人が若手にもいたほうがいいと思う!
――山崎さんが取り上げることによって、視聴者が、今まで知らなかった人物を知るきっかけにもなりますね。
山崎「取り上げる人物は、できるだけ偏らないように心がけています。歴史の番組やドラマや映画など映像化される作品はどうしても戦国武将か幕末が多いですよね。もちろん私もその時代のことは大好きですが、そこだけにフォーカスしてしまうと、他の教育番組との違いも見えづらくなりますし、専門家の方々のみで語っているものと同じテイストになってしまいますので、できる限り普段はあまり取り上げられない人物にしたいなと思っています。
例えば、浅井三姉妹。彼女たちは浅井長政の娘で、それぞれ歴史に名を残している有力な人たちに嫁いでいます。まさに時代に翻弄された生き方をした人たちなんですが、この三姉妹がフォーカスされることって、なかなかありません。戦国時代を描いているドラマには必ず登場する人物ですが、物語上は脇役です。こういう人物のバックボーンを知ることで、信長や秀吉などを改めて違う角度から見ることもできるんじゃないかなと思います。
日本史というジャンルは、日本にいる限りずっとあるんですよ。仮に教科として教育機関で扱われなくなったとしても、日本の観光業とか伝統工芸品などの文化が栄えている限りは、絶対に根が絶えないジャンルなんだと思います。とすると、歴史を語れる人が若手にももっともっといた方がいいですよね。番組がはじまって、それに、私と同世代の学生の方だけでなく、年配の方にも楽しんでいただけているそうなので、嬉しいなと思います」
私が観るなら視聴者に優しい番組がいい!
――山崎さんには自分も知りたいという視聴者寄りの気持ちを感じます。
山崎「MCを担当させていただいていますが、専門家の方々に比べたら当たり前ですが歴史の知識は全然浅いので、結果的に、視聴者と同じ立場なんだと思うんです。ですから、自分自身が、あっ、この言葉難しいなと思ったものはできる限り分かりやすくしないと優しい番組ではないですよね。私が見るなら視聴者に優しい番組がいいですし、ハードルを上げ過ぎず退屈にさせないためにはどうしたらいいかということを常に考えています。
知らないことばかりを押し付けられる環境って何となく嫌じゃないですか。でも知らないことの中にちょっとした話とか、面白いエピソードが入ってくると、ハードルが下がって興味を持ちやすくなるんじゃないかなと思っています。こうした考えは、ラジオの仕事で学んだことですが、今までやらせていただいたいろいろなお仕事がこの番組の中で役に立っていて、ありがたいなと思っています(笑)」
――そんな山崎さんと共演された感想を聞かせてください。
橋場「私は一年近く前に仕事を一緒にさせてもらいましたが、今回は彼女の成長に驚きました。全然違うんですよ。特に表情が。以前は自信なさそうな感じでしたが、今は本当に自信のある表情になっています」
山崎「たしかその時に初めて、映像の番組でMCをさせていただいたんです。ありがたいことにその反響もあって自分の冠番組としてレギュラーに繋がり、定期的に収録するようになりました。先日は特番もやらせていただきました」
橋場「その間にいろいろなお仕事を一生懸命されて、自分の自信になっているのではないですか。私は山崎さんのファンになってしまったので追いかけて見ています(笑)」
山崎「嬉しいです、ありがとうございます」
黒田「私は4ヶ月振りなんですが、この番組は雰囲気がとても楽しいです」
――先生方は“歴女”という存在についてどう思われていますか。
黒田「それはもう大歓迎です。本を買ってくれる人が増えたり、観光地に行く人も増えたりして、歴史や文化を次に伝えていくことになりますからね」
橋場「日本文化は自分たちの経由してきた足跡です。それを踏まえて日本の行動パターンがあるので、日本の歴史を理解する人が増えることはいいことだと思います」