役とリンクしている
――お互いの印象はいかがですか?
要:ベッキーはテレビのままで明るいし、元気だし、気が利くし。そういう意味では僕もベッキーが洋子というキャラクターとかぶって見えます。一緒にいても楽だし、違和感が全くないです。
ベッキー:私も、要さんは役とリンクしていると思います。要さんを悪魔だと思ったことはないですが(笑)。クールなところや、内に秘めた情熱があるところがすごくリンクしたので、私自身も初日から役にスッと入れた感じで、居心地がよかったです。逆に言うと、もっと御子柴でいてほしいですね。「おはようございます」とかも笑顔で言わなくていいですよ(笑)。
――もう一人の共演者、検事・岬役の津田寛治さんについては?
要:津田さんは先輩で、何度か共演もしているのですが、すごく真面目で今回の役もぴったりな、すべて受け止めてくれるような役者さんですね。技量ももちろんありますし、安心できるキャラクターです。
ベッキー:津田さんとは、同じシーンに出たことはないですが、「怪物くん」(2010年、日本テレビ系)で共演したことがあります。すごくクールな印象を持っていたのですが、今回、会った時には帽子をかぶって、リュックを背負って、山に登る人みたいな格好をしていたんです(笑)。バックパッカーのような格好で来て、笑顔いっぱいであいさつしてくださったのでびっくりしました。でも、メークをして現場に入ったら、もう岬検事だったので、スイッチの切り替えが早過ぎてすごいなと鳥肌が立ちました(笑)。
――最後に、ドラマの見どころを教えてください。
要:もう全てなのですが、人によっていろんな見方ができる、人間性を問われるドラマになっているので、「自分はこう思っていたのに、実は間違っていたんだ…」とか、気持ちをえぐられるところが魅力だと思います。
ベッキー:たぶんこのドラマは、一言で“弁護士もの”と言えるような作品ではなくて、本当に“人生とは”、“人間とは”を考えさせられるようなドラマになっています。それから、意見が分かれるドラマだとも思うので、このドラマが、「私ってこういう良い目線を持ってるんだな」とか、「こういう悪い目線を持ってたのか…」とか、自分と向き合うきっかけになったらうれしいです。