“扉”の向こうから現れる魔法使いに頭をトカゲに変えられてしまった男、カイマン。彼の友人で“魔法使い狩り”を手助けする女性、ニカイドウ。混沌に支配された世界を舞台に、愉快なキャラクターたちが描かれるテレビアニメ「ドロヘドロ」が、1月12日(日)夜12時より、TOKYO MX、BSイレブンにて放送を開始する。
原作は「月刊IKKI」「ゲッサン」(共に小学館)などで連載された、林田球によるダークファンタジーコミック。2000年の連載開始から約18年にわたり愛されてきた作品だ。
ショッキングで不気味な描写も多くありながら、キャラクターたちは飄々とし、どこかユーモラス。退廃的な風景の中で描かれる、ほのぼのとした日常の光景。さまざまな要素が絶妙にブレンドされた混沌の衝撃作は、異才が放つ新風として人気を集めていた。
緻密な絵柄も評判だった本作を、テレビアニメではどのような世界にして見せてくれるのか。独特な個性を持つキャラクターたち、作品世界の魅力などを、カイマン役の高木渉、ニカイドウ役の近藤玲奈に聞いた。
カイマン&ニカイドウ。恋人にはならない友達感がいいコンビ
――まず、演じるキャラクターの自己紹介と、魅力に思ったポイントから教えてください。
高木:カイマンは“本当の自分”を取り戻すため、自分に魔法をかけた魔法使いを追っている男。暴力的なところもありながら、心はすごく優しく、コミカル。バリエーションに富んだお芝居ができる、役者冥利(みょうり)に尽きるキャラクターですね。
――PVでは口の奥から覗く不気味な男が印象的でした。非常に謎の多いキャラクターです。
高木:あれ、誰なんでしょうね? カイマンは記憶を失っているので、僕も芝居の中では「アイツ、誰なんだ!?」という気持ちに徹しています。謎の部分は見てのお楽しみで。
――近藤さんのニカイドウはどのようなキャラクターですか?
近藤:ニカイドウはパワフルですね! 明るくて元気で快活。あまり女の子らしくはないんですが、カラっとしていてすごくいい子です。でも、戦いのときはキリっと変わる強くて頼りがいのあるキャラクターなので、見ていて安心感を与えられるような表現を意識しました。たまに女子としてのかわいらしさも出してくるので、そういうところも魅力的だなと思います。
高木:2人のコンビ感はいいですね。お互いに良きパートナー。イカツイ顔とかわいい顔のギャップがいいコンビで、恋人にはならない感じの友達感がいいなって思います。1話収録時は「初めまして」だったので、お互い緊張しているところがありましたけど、話数を重ねていくごとにキャッチボールが増えてきましたね。玲奈ちゃん、奥ゆかしい感じなんだけど、芝居ではグイグイきて、けっこう芯が強いんですよ。アフレコでもいいパートナーですね。
近藤:最初はガチガチだったんですよ。先輩方に付いていかなきゃって。でも、お芝居していく中でどんどんフィーリングがあってきて、林監督からも「コンビネーションが良くなってきましたね」って褒めていただけてうれしいです。
高木:アフレコで台本に書かれているセリフの他に、絵を見ながら息を入れたりアクションの動きを入れたり、その場で生まれるお芝居がたくさんあるんですが、そういうのが良い感じのキャッチボールになっていってね。僕ら2人だけでなく、現場の仲間全員で空気感を共有して作っている感じがしますね。
1月12日(日)よりスタート
毎週日曜夜0:00-0:30
【HP】https://dorohedoro.net/
【Twitter】@dorohedoro_PR
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