関ジャニ∞丸山隆平、約2年ぶりの舞台は“底辺でもがく男”「人生の思い出の一作品になったらうれしい」
関ジャニ∞・丸山隆平が、赤堀雅秋の最新作「パラダイス」で約2年ぶりの舞台出演を果たすことが決定。5月31日(日)からの上演に向けて、意気込みを語った。
丸山隆平、赤堀雅秋“底辺でもがく男”を演じる
実際に起きた事件やその時々の世相を題材にしながら、ときに無様で、ときに滑稽な、世の中にうまくなじめない人間たちの機微を独自の観点で描いてきた赤堀。登場人物たちの日常を観客がのぞき見しているような、不思議な空間へといざなう作風で、高い評価を得ている。
そんな赤堀は、「殺風景」(2014年)、「大逆走」(2015年)、「世界」(2017年)、「美しく青く」(2019年)を経て、今作「パラダイス」で5回目の東京・Bunkamuraシアターコクーン登場となる。
「パラダイス」は、救いようのない詐欺グループの男たちの物語。オリンピックを目前に控え、華やかなムードに包まれた東京を舞台に、社会の底辺でうごめく男たちが刹那的な幸福を求め、破滅を予期しながらも走り続けるさまを、赤堀ならではの俯瞰の視点から描いていく。
主演を務める丸山は、今作がシアターコクーン初登場、そして約2年ぶりの舞台。以前から大ファンという赤堀との初タッグで演じるのは、高齢者を狙う詐欺グループのリーダー・梶浩一。
その明るいキャラクターから、おおらかで天真らんまんな役を務めることが多い印象の丸山が、赤堀の描く“底辺でもがく男”役に挑む。
さらに、共演には村上虹郎、八嶋智人、毎熊克哉、梅沢昌代、坂井真紀、西岡徳馬ら、若手の注目株からベテランまで個性あふれる顔ぶれがそろった。
作・演出:赤堀雅秋コメント
今作は詐欺師たちの物語ですが、陰惨な犯罪ものをやろうという気持ちはありません。
最近、劇作家としての自分の課題だと感じている、底辺でうごめいている人たちを通じて現代社会を描き、今の日本に漂っている、諦念とまではいかないけれど、成す術のない虚無感というか…そういった明確に言語化できない空気感をどう表現できるか。
一見華やかな繁栄の裏側、奥底には、今作の登場人物たちのような人たちが生まれざるを得ない社会があるということを、オリンピックが開催されるこのタイミングで描くことで、より何かが浮き彫りになるのではないかと思っています。
丸山くんには、特に若くもなく、かといっておじさんなわけでもない梶が、特に希望も持てず、しかしまだ諦めたくもない、そんな狭間で刹那的にもがいている感じを表現してもらえたらうれしいです。
見ていただいた方に喜んでもらえるようなエンターテインメント作品として、想像力を豊かにかき回すような作品にできたらと思っていますので、ぜひ見にきてください。