英国史上最も悪評の高いイングランド王・ジョンの時代を描いたウィリアム・シェイクスピアの問題作が、2020年、吉田鋼太郎の手によって上演される。
故・蜷川幸雄氏の志を継ぎ“蜷川シェイクスピア”を文字通り継承する吉田版「ジョン王」の主人公は、敵対するイギリスとフランスの間を行き来しながら、双方の権力を批判的に見つめるシニカルな若者、私生児フィリップ・ザ・バスタード。
そしてこの私生児を、まさに渦中に飛び込んで戦い、吉田いわく「外から批判するだけの者には出せない肉体的・精神的パワーを以て演じる」のは、数々の蜷川作品で主役として多くの者を魅了してきた小栗旬。
タイトルロールのジョン王は、吉田に最も信頼され、小栗にも「スケールの大きな器の小さい男を演じさせたら右に出る者はいない」と愛と敬意を込めて語られる俳優・横田栄司が「命がけで、精いっぱい」担うという。
1998年にスタートした彩の国シェイクスピア・シリーズも残り2作。この第36弾で私生児・小栗、ジョン王・横田、そしてフランス王としても出演する演出家・吉田は念願のシリーズでの共演に何を思うのか。
長年のエピソードを積み重ねてきた大人の演劇人たちの、気心の知れたトークをご覧あれ。
<埼玉公演>
2020年6月8日(月)~28日(日)
会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
<名古屋公演>
期間:2020年7月3日(金)~6日(月)
会場:御園座
<大阪公演>
期間:2020年7月10日(金)~20日(月)
会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
<キャスト>
小栗旬、横田栄司、吉田鋼太郎ほか
<スタッフ>
作:W.シェイクスピア
翻訳:松岡和子
演出:吉田鋼太郎(彩の国シェイクスピア・シリーズ芸術監督)
制作:公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団、ホリプロ
企画:彩の国さいたま芸術劇場シェイクスピア企画委員会
劇場HP:https://saf.or.jp/arthall/information/detail/1010
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