塚地武雅と“ダブルヒロイン”演じる本上まなみ「塚地さんの多恵子はとにかく可愛すぎます(笑)」
――おっさん多恵子役の塚地武雅さんとの“W多恵子”ぶりも話題ですね。
私は塚地さんが作られた多恵子像に寄り添う形で演じています。塚地さんの多恵子はうんと女性らしくて、とにかく可愛すぎます(笑)。それだけに、塚地さんが終わったその続きのシーンを私がやることも多いので、どうしよう…と思うことも。
特に困惑したのは、多恵子特有の仕草でもある、“テヘぺロ”を塚地さんがウインクをしながらやったと聞いた時でした。「ちょっと待って、私そもそもウインクができないかも!」とてんやわんやしていたら、小澤さんに「不器用か!」と突っ込まれたりして。本当に塚地さんの多恵子は愛らしいので、後からやる私は、正直苦戦しながらやっています(笑)。
――『人は見た目か、中身か?』このドラマを通じて考えたことがありましたら、教えていただけますか?
仕事を終え自宅に戻って、夫や子どもたちと日常を過ごしているとき考えてみたのですが、正直なところ6歳の息子がおじさんの姿で膝に乗ってきたら仰天しますよね。普段は強がりなんだけど実はぬいぐるみを抱っこして寝てて、おどけた様子で踊って歌って、笑ってもらえて大満足しているその姿が別人だったら? やっぱり戸惑うとは思います。でもその仕草の端々に彼だと確信できる何かがあったらきっと信じられる。
この作品のように、大切な人にもう一度会えるならどんなカタチでもいいです。そして、愛する人たちと平和に過ごせている今このときを、もっともっと大事にしたいと思うきっかけになりました。
撮影現場では、スタッフの皆さんも出演者の方たちも本当によく笑って、よく泣いているんです。ひとつの家族みたいになっている。素敵な良いチームだなあと、参加できたことを幸せに思っています。
――視聴者の皆様にメッセージをお願いします。
週末の深い時間ですが、一週間の疲れを癒してくれる作品だと思いますのでぜひ楽しく観て頂けたらと思います。笑って温かい気持ちになって、自分にとっての大切な人を思い浮かべてもらえたら嬉しいです。