約6年ぶり連続ドラマ主演!壇蜜「主人公に共感できるのは人付き合いが上手じゃないところと、変な正義感を持っているところ」
藤原大祐くんがかっこいいので、それだけで画が持ちます
――共演する藤原さんは演技初挑戦でした。現場での印象はいかがですか?
翔太さんの役をしっかりやるべきということで、ほとんどの時間、彼は彼なりにドラマの中の一人物として時間を過ごしていたと思うんですね。そういうところが見えたから、溶け込む時間はありましたけど、あまり邪魔しないようにしようという気持ちはありました。これから新人さんとしてこの世界でやっていくという覚悟があって臨んだ今作でしょうから、時間もタイトな中、彼自身も思うこといっぱいあったと思います。
――その藤原さんが演じる翔太とのシーンの中で、印象的な場面はどこですか?
あくまで花菜の想像ではあるんですが、彼が虐待を受けてる姿を幻想みたいな状況で見てしまったところは衝撃的でしたし、そこから足を引きずって逃げてきたという、不器用だけど自分で何とかしなきゃ、何とかしなきゃと思いながら、全然答えが出ず、悪い方にいってしまう姿は印象的でした。
あとは、花菜を信頼はしているけど、それ以上でもそれ以下でもないというドライな気持ちがあるところですね。例えば花菜の手をつないだりせず、引っ張って歩いたりとか。花菜に対して愛着みたいなものはないのに寄り添ってるという姿が思春期の青年らしくて、2人がとても新鮮な関係性だなって思いました。
――作品を楽しみにしているファンの方にメッセージをお願いします。
とりあえず、翔太役の藤原大祐くんはかっこいいので、それだけで画が持ちます(笑)。あと、未成年の男の子と妙齢の女性という組み合わせはちょっと背徳感があるけれど、「何で逃げるの?」という問いに答えにくい世の中で、その理由がちゃんと見えるドラマになっていると思うので、2人の行方をしっかり見詰めてほしいなと思います。
だんみつ●1980年生まれ、秋田県出身。主な出演作は、映画『わたしの奴隷になりなさい』(2012年)、映画『関ケ原』(2017年)、映画『食べる女』(2018年)、ドラマ「警視庁・捜査一課長 新作スペシャル」(2019年)など。