瀬戸康史、三吉彩花 あらゆるタブーを内包した舞台『母を逃がす』に出演「挑戦といえる作品」 <Interview>
――おふたりは何度か共演されていますが、初対面の印象って覚えていらっしゃいますか?
瀬戸:三吉は小さかったんですよ。16歳くらいだった?
三吉:19歳です(笑)。
瀬戸:ちょっと若く見すぎてましたね(笑)。当時は、すごく初々しくて。
三吉:今も……、ですよね?
瀬戸:え? あ~、今は、初々しさがなくなっちゃいましたけれど(笑)。それはいい意味で、女性として大人になったという意味です。何作か一緒にやっているので、やりやすい感はありますね。
三吉:ありがとうございます(笑)。同じ役者さんと何度も共演する機会って、なかなかないのですが、瀬戸さんとの共演は、3度目なんです。最初は先輩と後輩で、次の作品は夫婦で、そして今回は兄妹という、それぞれ違う間柄なのですが、毎回安心感を与えてくださるんです。グイグイ引っ張る感じというよりも、気付いたらみんなが瀬戸さんを慕ってるような、頼れる存在という感じがします。
今回も、オファーをいただいた段階で、座長が瀬戸さんだときいていたので、その安心感もあって出演を決めたところもあります。
――三吉さんは今回が初舞台ですけれど、瀬戸さんから舞台の先輩としてのアドバイスなどありましたか?
三吉:お願いします!
瀬戸:いやいや、僕はもう自分の初舞台のことも覚えていないので、アドバイスはできないなぁ((笑))。それに、僕が何か言ったところで変わるわけでもないというか、その人次第だと思うんです。三吉はすごく度胸がある人だと思うので、本番が始まれば、舞台の上で堂々としていると思います。
僕なんか緊張しぃだし、いまだに初日とか前日とかはドキドキしちゃってどうしようもないのに((笑))。
楽しみつつも真摯に丁寧に稽古に取り組んで、少しずつ自信をつけていけば、終わったころには舞台の楽しさみたいなものが感じられると思いますよ。何かあったら、その都度聞いてください。僕ができることはやりますから。
三吉 ありがとうございます。心強い!(笑)
先日、シアターコクーンの舞台を観に行ったんです。客席から観る舞台の光景はなんとなく見慣れていていても、舞台上から見る 客席の感じってまったく想像できなくて。それを見るのは、楽しみにしています。
母を逃がす
公演期間: 5月7日(木)~5月25日(月)
会場:Bunkamuraシアターコクーン
作:松尾スズキ
演出:ノゾエ征爾
出演:瀬戸康史、三吉彩花、稲葉友、山下リオ、もう中学生、町田水城、山口航太、湯川ひな、武居卓、ノゾエ征爾、家納ジュンコ、マキタスポーツ、峯村リエ、高田聖子、六角精児
公式サイト:www.bunkamura.co.jp