小川紗良「後先考えずにこの世界に飛び込みました」<「アライブ がん専門医のカルテ」インタビュー>
俳優のみならず映画監督としても活動
ドラマも後半に入り、注目は莉子の治療が順調に進むのかということ。そして、心を通わせる研修医・結城(清原翔)との関係は?
「莉子は悩みながら治療を受けていくけれど、最終回まで希望を持って続けてくれたらいいなと思います。結城先生との関係も気になりますよね。恋愛感情なのか単なる親近感なのか…。その微妙な感じのまま進んでいくのかな(笑)」
俳優のみならず映画監督としても活動しており、今年は初の長編監督作品「海辺の金魚」も公開予定。
「鹿児島の阿久根市を舞台に、一人の少女が人生においての一歩を踏みだすところを描きました。映画製作は地道な作業が99%。脚本を20回ほど書き直し、完成まではずっと苦しんでいましたね(笑)。でも、公開して作品が誰かの心に届いたときには、それまでの苦しみを超える喜びがあるはず」
監督としては「毎年何本もコンスタントに撮れるタイプではないので」と、マイペースで続けていくそう。その発想の源は?
「自分の中で気になるテーマが積み重なって、あるとき『やろう』と動きだす感じ。普段、電車で移動しているときに聞こえてくる声だったり、本から得た知識だったり、そういうものをスマートフォンに記録してストックしています」
取材・文=小田慶子