悠木碧、「プリキュア」オーディションで全キャラ挑戦も「ちょっとやりすぎたかな…」<インタビュー>
“誰かのためにやる”ことが“今すぐできること”
――今作の見どころはどういった部分でしょうか?
私がこの作品をすごくいいなって思っているのは、“今は元気だけど昔は体が弱かった心根が優しいのどか”も、“理性的でなんでもできて自分に厳しいちゆ”も、“自分で自分の幸せを生み出して元気にいられるひなた”も、どのキャラクターも“誰かのためにやる”ことが“今すぐできること”なんですよ。
誰かのことを思いやることも、何かのために愛情を掛けることも、準備がなくてもどの立場でも今すぐできること。それがいろいろなキャラクターの視点から描かれているのがいいなと思っています。
最終回でスタプリさん(スター☆トゥインクルプリキュア)にお邪魔した時に、プリキュアの力ではなく、自分の力でララに会いに行くっていう終わり方に夢を見たくなったし、力強い希望の力をもらいました。
他のプリキュアシリーズも「夢と希望」というのが強く出ていたと思うのですが、今回のヒープリ(ヒーリングっど・プリキュア)は、まろやかな感じです(笑)。
夢を叶えることは今すぐにできることではないけど、ヒープリの子たちのやることは、この番組を見た後にすぐできる、そんな身近に感じていただけるところが魅力です。
アニメを見た後に、「今日誰かに1回いいことしよ」「ちょっと優しくしよ」って思える内容がきちんと詰め込まれています。
――プリキュアが身近な存在になることが魅力とは、具体的にはどういう部分ですか?
今回は“地球をお手当て”なので、お子さんたちの身近なすてきなものを見つけよう、大事にしようという地球の中のものがテーマになっています。
今回“地球”という身近なものになったのは、スタプリさんが宇宙に出ていってという宇宙の話だったり、今までいろいろと外枠を広げていたので改めて「近くの美しいものを見よう、それを守ろう」というのが根底に作られています。私は、その話を聞いて「なるほどな!」って思ったんです。
今年はオリンピックイヤーでいろんな人が日本に来て、最初はスポーツをテーマにしたプリキュアになるのかなとか、勝手に想像してたんですけど(笑)。特別なタイミングで、いろいろな人が日本に来るからこそ、すぐにできる思いやりって必要になってくると思います。
そういう大切なことを気付かせてくれる内容だからこそ、この先の未来を担う子どもたちが「こんな風に育ってくれたらいいな」という思いがたくさん詰まっていると思います。