中村倫也、“子犬”のように懐く佐藤寛太は「面白いし、かわいい」<「美食探偵 明智五郎」連載>
抜群の推理力がありながら、“食”へのこだわりが強すぎて周囲をかき回していく探偵・明智五郎の姿を描くドラマ「美食探偵 明智五郎」(日本テレビ系)。そんな変わり者の主人公を取り囲む脇役キャラクターもくせ者ぞろい(!?)で、主演の中村倫也も「皆さん、“リミッター解除”みたいなお芝居をしてくださる」とうれしそうに明かすなど、俳優陣の裏ネタも聞かせてくれた。
いろいろなアイデアを持ち寄ってくださる
まず、ドラマの設定上、“ちょっと残念な男”という形容詞がつけられている警視庁捜査一課のベテラン刑事・上遠野(北村有起哉)。明智の存在を疎ましく思いながらも、結局は頼ってしまう刑事を、北村が陽気に、面白く演じている。
「いい意味で、“適当”というのも必要だと思うのですが、今回の現場では悪い方の適当な人がいないんですよね。有起哉さんもそうですが、皆さん『こうやっておけばいいんでしょう?』というスキルを持っている方ばかりなのに、あえて“リミッター解除”みたいなお芝居をしてくださって。それが明智を演じる僕としては、現場の一番の楽しみでもあります。
それとこないだの空き時間はずっと誰が一番、勝新太郎さんの座頭市ぽくできるかを競い合う『座頭市』ごっこしていて。有起哉さんがやったら、写楽の浮世絵みたいになっていて、あれはかなりおかしかった(笑)」
そして、老舗デパート「扇谷百貨店」の御曹司でもある明智のファミリー役の俳優たちも実力派ぞろい。第2話から登場した明智の母・寿々栄は、財前直見が演じている。
「共演者には大先輩方が多くて。その上、皆さんが作品を面白くしようと、毎回現場にいろいろなアイデアを持ち寄ってくださるんです。それは主演という真ん中を務めている僕としては本当にうれしく。先輩たちがそうやって現場で遊んでくださっているのを見るのはありがたいことだと思っています」