坂口健太郎&吉田鋼太郎W主演作も!今こそ見たい“人に優しくなれる”映画5選!<ザテレビジョンシネマ部>

2020/06/02 07:00 配信

『天国でまた会おう』

『天国でまた会おう』

(c) 2017 Stadenn Prod. - Manchester Films - Gaumont - France 2 Cinéma

新型コロナウイルスに翻弄され続けてきた2020年。ようやく緊急事態宣言が解除されたが、ままならない生活はまだ続くだろう。新作映画が劇場で安定して公開されるのにも、もう少し時間を要しそうだ。

映画に焦がれる毎日だが、飢餓感を抑えてくれるのもまた映画。おのおのの自宅で古今東西の名画を鑑賞し、乗り切ろうではないか。そこで今回は、WOWOWで6、7月に放送される作品群から、今の時期に必要であろう“人への優しさ”を教えてくれる映画5本を選出した。

■『ソーシャル・ネットワーク(2010)』(6月2日(火)深夜3:58、WOWOWライブほか)

『ソーシャル・ネットワーク』

『ソーシャル・ネットワーク』

(c) 2010 Columbia Pictures Industries, Inc. and Beverly Blvd LLC. All Rights Reserved.

フェイスブックの創始者マーク・ザッカーバーグを題材にした本作は、「自己」と「他者」の理想的な関係性を学べる奥深い映画でもある。

才能はあるのに独善的で、成功すればするほど人が離れていく主人公。しまいには、かつての仲間と訴訟にまでもつれ込む。「もっとこう振る舞っていたら」「あんな言葉をかけていたら」と思っても、もう遅い。「他者とつながる」画期的なサービスを作った張本人がこんな道をたどるとは、あまりに皮肉だ。

しかし逆に考えれば、観ることで「真の成功のためには、人に優しくするべきだ」という真理に到達させてくれる反面教師的作品でもある。働く上で、もっと言えば生きていく上で必要な「コミュニケーション」を取らないと、どうなるか……。映画の鬼・デヴィッド・フィンチャー監督が示す「教訓」に、触れてみてほしい。

■『天才作家の妻−40年目の真実−(2017)』( 6月19日(金)朝5:00、WOWOWプライム)

『天才作家の妻-40年目の真実-』

『天才作家の妻-40年目の真実-』

(c)META FILM LONDON LIMITED 2017

おうち時間が増えて、家族との時間が増えた人は多い。しかし残念なことに、離婚やDV問題が増加しているとも聞く。夫婦や家族間のバランスが崩れ、亀裂が走る前に――。熟年夫婦の危機を描いた本作を薦めたい。

小説家である夫がノーベル文学賞に選出され、世間は祝勝ムード。しかし妻は、複雑な思いを抱えていた。夫婦には、決して知られてはならない秘密があったから……。

過去から現在に至る夫婦の関係性の変化をスリリングに描いた本作は、長い時間をかけて夫が妻の尊厳を踏みつけにしてきた2人の歴史をも冷酷に描き出す。夫婦や家族間だって、礼儀を欠いてはならない。無意識のうちに、傷つけないように。優しくなるために、最適な教科書といえよう。

■『世界にひとつのプレイブック(2012)』( 7月20日(月)朝4:45、WOWOWシネマ)

『世界にひとつのプレイブック』

『世界にひとつのプレイブック』

(C)2012 SLPTWC Films, LLC

「優しさ」とは何だろう? 聞こえのいい言葉だけでは、真の救済にはならない。そんな厳しくも温かいメッセージが詰まった本作。伴侶と死別した女性と、浮気された男性。精神に病を抱える2人が、社交ダンスを通じて再び、人生に希望を見出していく。

この作品で特徴的なのは、感情をコントロールできない男女が、火の玉のようにぶつかり続けること。罵倒し、殴り、絶叫し……。なんとも激しいやり取りだが、こんなやり方じゃないと届かない“愛”と、“共鳴”がある。

再生ドラマとしてもラブ・ストーリーとしても出色の出来で、ブラッドリー・クーパー&ジェニファー・ローレンスをはじめとする出演陣の演技も、すばらしい一作。

■『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019)』(6月19日(金)夜9:00、WOWOWシネマほか)

『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』

『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』

(C)2019「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」製作委員会 (C)マイディー/スクウェア・エニックス

相手が何を考えているか分からない…。優しくしたいが、そうするための手段が判然としない、なんてときもあるだろう。そんなアナタに薦めたいのが、本作。息子と父親がオンライン・ゲームを通してつながるさまを描いた、心温まるドラマだ。

さりげなくオンライン・ゲームに父を誘い、正体を隠してパーティーを組み、交流を図る息子。面と向かわないからこそ、話せることもある。相手を想う優しさが詰まった本作は、直球のコミュニケーションが必ずしも最適解ではないと教えてくれる。

優しさの届け方は、無限にあるのだ。

■『天国でまた会おう(2017)』(6月24日(水)夜9:00、WOWOWシネマ)

『天国でまた会おう』

『天国でまた会おう』

(c) 2017 Stadenn Prod. - Manchester Films - Gaumont - France 2 Cinéma

戦争で大切なものを奪われた男たちが、国に復讐しようとする姿を芸術的に描いた、切なく魅せるヒューマン・ドラマ。

顔の半分を失った男と、職も恋人も失った男。2人は人生を取り戻すため、国家を相手に大規模な詐欺を企てる。美術や映像は鮮やかだが、作品の内に込められたのはアルベール・デュポンテル監督や、脚本も手掛けた原作者ピエール・ルメートルたち作り手の哀切な感情。誰かがひとかけらでも彼らに優しさを与えていれば、人生はゆがまなかったはず――。そんな哀しみが、心の内から湧き出る力作だ。

つらい時こそ支え合い、助け合うことが必要と改めて感じさせてくれる映画でもある。今の時期に観ることで、響くものがあるはずだ。

「人に優しくなれる」とは、コミュニケーションを密に取ろうとすることなのかもしれない。「密閉・密集・密接の『3密』を避ける」が叫ばれて久しいが、ソーシャルディスタンスは守っても、他者への思いやり=密な優しさは忘れたくないものだ。いつもゼロ距離で、私たちの心に届く「映画」のように。

文=SYO

東京学芸大学卒業後、編集者を経て映画ライターに。CINEMORE、FRIDAYデジタル、映画.com、DVD&動画配信でーたなどに寄稿。Twitter(@SyoCinema)フォロワーは2万人超。

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[放送情報]
「ソーシャル・ネットワーク」
WOWOWライブ 6/2(火)深夜3:58
WOWOWシネマ 6/12(金)午前4:55

「天才作家の妻-40年目の真実-」
WOWOWプライム 6/19(金)午前5:00

「世界にひとつのプレイブック」
WOWOWシネマ 7/20(月)午前4:45

「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」
WOWOWシネマ 6/19(金)よる9:00
WOWOWプライム 6/23(火)よる7:30
WOWOWシネマ 6/29(月)午後3:00
WOWOWシネマ 7/18(土)午前7:00

「天国でまた会おう」
WOWOWシネマ 6/24(水)よる9:00

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