<エール>佐久本宝“浩二”の複雑な思いに「不憫」「切ない」の声 感情を映す小道具にも注目
窪田正孝主演、二階堂ふみがヒロインを務める連続テレビ小説「エール」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。6月10日放送の第53回では、裕一(窪田)に怒りの感情をぶつける弟・浩二(佐久本宝)の演技に注目が集まった。(以下、ネタバレがあります)
レコード盤をみつめる浩二、胸中は…
「船頭可愛や」のヒットで、人気作曲家として故郷に凱旋した裕一。父・三郎(唐沢寿明)らは歓待するが、ただ一人、浩二だけは「よくヘラヘラと帰ってこれたな。たった一曲売れたぐらいで大作家気取りかよ」と冷たい態度のまま。
念願かなって継いだ家業がつぶれ、今は役所勤めの浩二は、家族の幸せを顧みず上京した裕一をいまだに恨んでいるのだった。
その一方で、部屋でひとりになった浩二が、手にしたレコードをみつめて物思いにふける描写も。手元ははっきりと写されていないが袋には「コロンブス」の文字があり、裕一が契約するコロンブスレコードのものであることがわかる。
不器用な浩二の言動が中心に描かれたこの日の放送後、視聴者からは「店はつぶれて…浩二は裕一の夢の犠牲者なのかもしれない」「うまくいかない浩二と成功した裕一の対比がつらい」「浩二が不憫」といった声が上がった。
また、浩二がレコードをみつめるシーンには「あのレコードはきっと『船頭可愛や』」「浩二は裕一を憎むだけじゃなく、裕一の成功を誇りに思ってるんだろう。そうであってほしい」といった、浩二の胸の内を思いやるコメントも目立った。