<エール>「また、あの世で。ふふっ」夫婦の絆に視聴者涙!際立つ薬師丸ひろ子&光石研の円熟味
窪田正孝主演、二階堂ふみがヒロインを務める連続テレビ小説「エール」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。6月16日の第57回では音(二階堂)の父・関内安隆(光石研)と母・光子(薬師丸ひろ子)の夫婦の絆が描かれ、感動を呼んでいる。(以下、ネタバレがあります)
「ありがとう。また、あの世で」
作曲家・古関裕而氏と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏をモデルに、音楽と共に生きた夫婦の姿を描く本作。めきめき才能を発揮する古山裕一を窪田が、その妻・音を二階堂が演じる。
6月15日からの第12週は、特別企画「アナザーストーリー」を放送中。57回「父、帰る後編」は、早くに亡くなった安隆があの世の“クジ”で地上へ一泊二日の旅を当て、関内家へとやってきた。
安隆が、まさに“幽霊”を連想させるような装束姿で現れたり、三女・梅(森七菜)を「うらめしや~」と脅かしたり、導入はコメディタッチだが中身はしっかり家族の物語。
友人に先を越された悔しさに苦しむ梅を「負けを認めるってことは大切なことだ」と励まし、店で働く職人・岩城(吉原光夫)が光子に思いを寄せていることを知らされても「お父さんは嬉しい。2人とも大好きだから」と笑顔を見せるなど、安隆のおおらかな人柄が滲むエピソードが描かれた。
そして、別れの時。「仕事も、子どもも…大変だったな」と安隆がねぎらいの言葉をかけると、光子は涙をこらえ「あっという間だった」と精一杯の笑顔に。2度目の別れのつらさを乗り越え「ありがとう。また、あの世で。ふふっ」と送り出した。
夫婦のつかの間の再会に、視聴者からは感動の声が上がった。「光子さんと安隆さんの夫婦、最高にキュート」「光石研さんと薬師丸ひろ子さんの演技に泣かされた」「いつも以上に沁みた…」といった声でにぎわった。