<エール>山崎育三郎の幼少期役・山口太幹、“朝ドラ”初出演に「とても楽しい時間を過ごすことができました」
山口太幹「楽しかったことは、セリフ覚えです」
――連続テレビ小説ご出演のご感想はいかがですか?
今回の「エール」が初めてのドラマ出演になるので、“朝ドラ”出演が決まった時は、すごくうれしかったです。その頃、僕は宮崎県に住んでいたので、撮影のために東京まで一人で移動する必要がありました。
ドラマに参加するのが初めてだったのもあり、最初は少し不安な気持ちでいましたが、現場に入ると、共演者の方やスタッフの皆さんが仲良くしてくださって、緊張もいつの間にか溶け、とても楽しい時間を過ごすことができました。
――山崎育三郎さん演じる久志の子ども時代を演じると聞いた時のご感想はいかがですか?
「大人になった久志を演じるのは山崎育三郎さんだよ」と聞いた時は、正直、山崎さんのことを知りませんでした。すぐにインターネットで調べてみると、すごくかっこいい人だなと思いました。
その方の幼少期を演じるので、僕で大丈夫かなと心配にもなりました(笑)。ネット検索では山崎さんの顔しか出てこなかったのですが、実際にお会いすると、背も高くてすてきな方でした。
――「エール」ご出演後の周りの反響はいかがでしたか?
僕のおじいちゃんとおばあちゃんは、もともと朝ドラが大好きなので、僕が出演した回を見て、「わあ、すごいじゃん!」と言って喜んでくれました。地元の友達もみんな応援してくれてうれしかったです。
――役で苦労されたことや、楽しかったことはありますか?
久志は普段からクールな性格ですが、実際の僕の性格とは全く違うので、そこは苦労しました。演じる上では、クールにするところは振り切ってクールにして、大人びた子どもに見えるように、心掛けて演じました。
楽しかったことは、セリフ覚えです。僕はセリフを覚えるのが得意なので、いつも楽しい時間だなと思っています。久志のセリフは比較的長めなのですが、セリフを覚えるのが好きなので長セリフには自信があります。
セリフを覚える時は、一人で集中して覚える時もあれば、お母さんや家族に協力してもらって覚える時もあります。
――撮影で印象に残っているエピソードはありますか?
第1週・第4回(4月2日放送)の、小川で裕一(石田星空)と話すシーンを撮影した時のことは印象に残っています。
監督に呼ばれた時に、ちょうど監督の真後ろで待っていたら、監督が「どこ行ったんだ、久志」と慌てていて。その後、真後ろに立っていることに気付いた監督が「さすが、久志だね」と言ってくれました(笑)。
劇中の久志は気配を消すのが得意なので、自然と行動したことが役とリンクしていて、なんだかうれしかったのを覚えています。
第12週・第58回(6月17日放送)では、僕が若かりし日の保さんの恋を応援するというキューピッド役でしたが、共演した野間口さんや仲さんは現場でもとても明るくて、優しい方でした。
僕が緊張しないように演技のしやすい環境にしてくださり、ありがたかったです。笑いの絶えない現場でした。