高杉真宙、好きな人を追ってシンガポールに来た“冴島”を「同じ男として憧れます」<映画「糸」連載7>
初めて降り立った異国の地で…
――シンガポールでの撮影はいかがでしたか?
シンガポールは初めて行ったんですが、街を見ているだけで、「ここには何かを求めて来ていた人たちが多かったんだな」「夢を求めて来ていたんだろうな」と思えるほど輝いていていたんです。さらに、全てのものに対して、規模の大きさ、勢いを感じました。現地で感じる空気感、雰囲気などは、東京とは全く違うので、体感できてよかったですね。スタッフさんにシンガポールの方もいらっしゃったんですが、メインのスタッフさんは日本の方がほとんどだったので、撮影自体は違和感なくお芝居をすることができました。
――撮影以外はどんなことを楽しみましたか?
ロケ弁が日本とは全く違うんですよ! 撮影をしながら、シンガポール独特のメニューが入っているロケ弁を食べられたのは嬉しかったですね。僕の撮影がない日も、ロケ弁をいただいてホテルで食べていました。
――撮影がない日は外で食事などはされなかったんですか?
…はい。実は僕、日本からWi-Fiを持っていかなかったんですよ。街中に(Wi-Fi)はあったのかもしれません(笑)。でも正直、怖かったんですよ。初めて降り立った異国の地、しかもスマホも日本と同じように使えるか分からない、Google mapが使えないとなったら、“僕はどうしたら!”とパニックになるのが目に見えていたんです(笑)。
一度外に出たらホテルに帰ってこれる自信がなかったので、どうしてもお土産を買いに行かなくてはならなかったときは、歩いた道を全部動画に撮影して、左右前後を確認しながら歩いていきました(笑)。
――ひとりでふらっと海外に行ってしまう“冴島”とは、本当に全く違う性格だったんですね。
全く違いましたね。なので演じながら常に衝撃を受けていました(笑)。何でこんなことができるんだろうと思いながら演じていました。