今田耕司、54歳でのYouTubeデビューで意識に変化「思っているほど、自分のことを世の中の人は知らないんやと感じました」
――これまで、料理動画、ピアノを弾いてみた、ゲーム実況など色んな動画を上げていますが、お気に入りを教えてください。
料理も好きでしたね。一人でやっても時間がかかるんですが、Pepperがいると余計で。こういうときにかぎってものすごく話しかけてきたりするんですよ。あとゲーム実況は初めてのことだらけで。ダイレクトにみんなの意見が来るのがすごく面白かったです。まだまだやることや経験できることはたくさんあるなと思います。
――衝動買いした商品を紹介する買い物動画も今田さんらしかったです。
STAY HOME期間はアマゾンでめちゃくちゃ買いましたね。僕が反応するのがLEDのランタンとガスコンロなんですよ。実は買いすぎるクセがあり、まだ使っていないコンロが2つあります(笑)。動画(「ほんまに使うんやろな?ベスト3のどれかを使った『ダーイマディナー』」)では、実際に煙が出ないコンロ「やきまる」を使いましたが、こういう機会じゃないと使わないし、何よりも肉が美味しかった! 次回は未使用の鍋を使ったしゃぶしゃぶに挑戦したいです。ちなみにキッチングッズもかなりあるんですよ。油はね防止グッズやなんやらと。これも機会があれば紹介したいですね。こういう身近なモノがネタになるのは本当に面白い。ただ、思いついても動画を撮るのは大変なんですが…(笑)。
――自分でセッティングされているんですよね。
最初のころはディレクターにやってもらっていたんですが、コロナ禍になってからは基本一人でやってます。で、それが大変で。これを経験してよりテレビのありがたさに気づきました。テレビはプロの技術さんが全てセッティングしてくれて、僕はプレイヤーに徹すればいいわけですから。あのテレビのセットの中でやるという価値も今更ながら気づかされました。YouTubeは基本全部自分ですからね。めちゃくちゃめんどくさい(笑)。僕自身めんどくさがりなところがあるんで、そこは色々戦ってます。
――たくさんの芸人さんがYouTubeに挑戦されていますがチェックされていますか?
ロバート馬場(裕之)ちゃんの『馬場ごはん』や大阪の若手ピン芸人・アキラの『アキラチャレンジチャンネル!!』とかは見ていますね。馬場ちゃんは本当にオシャレで美味しそう。ちなみにアキラの登録者数は50人もいないんですが、僕は登録しています(笑)。
――もし自分が若手だったらやっていますか?
絶対にやっていると思いますね。自分のチャンネルを持てて、そこにチャンスが一つあるわけですから。僕らが若手のころは、ネタをしてウケて、それを会社の人が面白がって舞台に立たせてもらって、テレビに…という広がり方をするしかなかったんですが、今はチャンネルでブレイクするなんてことも普通ですから。最終目標にテレビがあったとしても、芸人なら一つのきっかけとしてYouTubeを始めるのもいいと思います。もちろん、そこに全力でやらないとチャンスはつかめないですけど。
――今後のYouTubeでの目標を教えてください。
やはり(登録者数)10万人はいきたいです! そして今のバナーも最初にテストで作ったモノのまんまなので、10万人超えたら変えてみようかなと思っています。やりたいこともまだまだあるので、ひとつずつ楽しみにながらやっていきたいです。
――コラボ企画とか考えていますか?
これはすごく難しいところで…。他の芸人さんとはまた違った変な世界観でやってますからね。なのでしばらくはこれを壊さなくてもいいかなと思っています。コラボしたりするのはテレビでやって、僕自身をもっと知ってもらうことをYouTubeでやれたら。長くやっていくつもりなので、テレビではできない濃くて自分の興味があることを楽しみながらやっていきたいです。
取材・文=玉置晴子