宮沢氷魚、“上裸”のシーンをいじられ「記録は更新中」
俳優・宮沢氷魚と大鶴佐助が出演する舞台「ボクの穴、彼の穴。 The Enemy」が、9月17日から23日(水)まで東京芸術劇場で上演。その公演に先駆けて、17日に公開ゲネプロと取材会が行われた。
同作は、俳優で劇作家の松尾スズキが初めて翻訳を手掛けた絵本を基に、ノゾエ征爾が翻案、脚本、演出を手掛け、2016年、旧PARCO劇場の「クライマックス・ステージ」を飾った傑作舞台の再演。
戦場の塹壕に取り残され、見えない敵“モンスター”への恐怖と疑心暗鬼にさいなまれる兵士たちの姿を描く。
同公演では、宮沢と大鶴が死の恐怖に怯えながら孤独と戦う兵士をそれぞれ熱演。戦地での切迫した様子や妄想を膨らませるやりとりを迫真の演技で披露し、兵士たちの心情を感情豊かに表現した。
取材会に出席した宮沢は初日を迎えられたことを喜び、稽古を通じて「自粛期間は一人で生活できるので、人とコミュニケーションを取ることがおろそかになりがち。
この作品は相手の存在、生きていることを確かめて安心する、人として当たり前であるべきことを考えるきっかけになる作品だと思う」と感じたことを述べ、「身体的にも精神的にもここまで追い込まれた作品は初めて。2人芝居なのでせりふも実際やってみるとすごい文章量で大変でしたが、稽古に向かえば楽しい自分がいて、共演者やスタッフに助けられた」と周りへの感謝を伝えた。
さらに、上半身裸のシーンに話が触れられると、パルコの作品では必ず上半身を裸にしていることを明かし、「パルコの中では“上裸俳優”として定着していて、その記録は更新中です」と語り、笑いを誘った。
9月17日~23日(水)
東京芸術劇場プレイハウスで上演