<試写室>「チェリまほ」赤楚衛二と町田啓太の、ピュアな恋の歩みから目が離せない
魔法使いになったら、同性からの全力ラブが丸聞こえ
恋愛とは無縁と思っていたのに、まさか自分のことを誠実な心で一途に思ってくれる人がこんなに近くに…。主演の赤楚が「この作品の良さは少しずつ歩んでいくこと」と語るように、秘める恋心、ピュアな歩みは、BL(ボーイズラブ)入門者にもぴったりな作品だろう。
赤楚は、細かい表情や視線の動き、しぐさ、喋り方など、豊かな表現力で冴えない役どころを見事に演じている。例えば、仕事を押し付けてくる先輩(鈴之助)とは、目を合わせて話すのに対し、黒沢を前にすると目が泳ぐ。目の演技ひとつとっても、まだ黒沢と“距離”があることが感じ取れる。ちなみに、上目遣いは最強。かわいい。
パーフェクトイケメン黒沢は、どこをどう切り取ってもかっこいい町田そのもの。クールな表情と“好意ダダ漏れの心の声”とのギャップ、好意がバレているとは知らず地道にアピールする様子はコミカルだ。安達と隣り合って仕事をしているとき、安達のうなじにほくろを見つけ、内心興奮している場面がある。撮影中に監督が「おもしろい」と絶賛したそうで、町田も注目シーンとして挙げていた。
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