ブラッド・ピットが“危険過ぎる完璧男”を熱演！ 映画「ファイト・クラブ」がBS12にて放送
毎週土曜夜7:00より、BS12 トゥエルビにて放送中の「土曜洋画劇場」。10月10日(土)は、1990年代を代表する人気作であるとともに、映画史に強烈な爪痕を残した映画「ファイト・クラブ」を放送する。
映画「セブン」(1995年)のブラッド・ピットとデビッド・フィンチャー監督が再びタッグを組んだ本作は、スリルと暴力を求める男たちが集まった秘密集会が、恐るべきテロ組織へと変貌を遂げていく様子を描いたクライムムービー。
さえない保険会社の社員「僕」(エドワード・ノートン)は、優雅な独身生活を楽しみながらもなぜかひどい不眠症に悩まされていた。ある日「僕」は、がん患者の集会に病人のふりをして潜り込む。がん患者たちの悲痛な告白を聞き一緒に涙を流した彼は、その夜久々に気持ちの良い眠りを経験する。
心の平穏を取り戻したのもつかの間、自分と同じく幾つもの患者の会に参加しているマーラ（ヘレナ・ボナム・カーター)の存在に気付いた「僕」は、再び不眠症になってしまう。そんなある日、「僕」は出張帰りの飛行機の中で、ハンサムでユーモアのセンスも抜群な“完璧男”タイラー・ダーデン(ブラッド・ピット)と出会う。
タイラーとふざけながらも激しい殴り合いをした「僕」は、暴力が精神を浄化し自己を解放することを実感し人生が一変。やがてその思想に共感する男たちが「僕」の周りに集まり始め、タイラーと「僕」は“ファイト・クラブ”という地下組織を運営するようになるが…。
若き日のブラピのカッコよさが炸裂！ タイラー・ダーデンの魅力に酔いしれろ
先の「セブン」を筆頭に、90年代中盤以降「12モンキーズ」(1995年)、「スリーパーズ」(1996年)、「セブン・イヤーズ・イン・チベット」(1997年)など、話題作に立て続けに出演したブラッド・ピット。そんな彼を一躍スターダムに押し上げたのは本作で間違いないだろう。
偽善や物質文明への激しい怒りを表明し、破壊と騒乱を煽るタイラーの姿は過激なまでの輝きを放っており、今日に至るまでの彼の活躍を決定付ける熱演だった。そんなタイラーのカリスマ性は現実世界にまで波及し、実際に世界各地に“ファイトクラブ”が発生する事態を引き起こしたことからも、いかに彼が魅力的なキャラクターなのかがわかるだろう。
また、今や押しも押されぬヒットメーカーとなったデビッド・フィンチャーにとっても、本作は大きな飛躍を遂げる作品に。最新作「Mank/マンク」が2020年12月よりNetflixで配信されることが決定したが、このタイミングで改めて出世作に触れてみるのも良さそうだ。
そして、映画のクライマックスで流れるPixies「Where Is My Mind？」は、物悲しい響きと「僕」の心境を表現したかのような歌詞でシーンの美しさをより際立たせてみせる。映画史に残る名シーンは必見だ。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
10月10日(土)夜7:00-9:30
BS12 トゥエルビにて放送
https://www.twellv.co.jp/program/drama/doyou-youga/
