“異才”池田エライザ、カリスマモデルから映画監督へ プロデュース能力&クリエイター精神で自身の道を切り開く
7年前からSNSを使い自己表現
そんな彼女ならではの武器は、早い時期から一貫して見せてきた類まれなプロデュース能力とあくなきクリエイター精神だ。象徴的なのが、SNSツールを使った情報発信能力だろう。
池田はオーディションに挑み続けていた2013年頃、まだ今ほど多くの芸能人が始めていなかったTwitterをスタート。その後Instagramも開始し、積極的に投稿してフォロワー数を伸ばしていった。
中でも数多くの“自撮り”を積極的に投稿し、「どうやったら可愛く撮れるか」といったテクニックも研究。やがてティーンから尊敬をこめて“自撮りの神”と呼ばれるようになり、右手を顎に当てて唇を少し突き出す“エライザポーズ”は一般の女子のみならず芸能人の間でもブームとなった。
自分がいいと思うもの、可愛い、カッコいいと思うものをSNSを通して積極的に発信することを早い段階から実践してきた池田。
時にはメイクのテクニックを公開するなど、モデルとして、表現者(クリエイター)としての“池田エライザ”の在り方をSNSを通してアピールし、“自撮り”という表現方法を磨いて自分の見せ方をプロデュースする。そのスタイルや存在感に憧れるティーンが続出し、多くの同性ファンを獲得。また、モデルとして同性ファンを惹きつけるのみならずグラビアにも挑戦。自身の体の“魅せ方”も一流で、男性ファンからも羨望のまなざしを集めた。
SNSと早い時期から向き合い、積極的に情報発信に取り入れてきた池田は、引き際も鮮やかだった。
2019年のインタビューでは「高校生の時は何かを発信しないと自分が消えちゃうと思っていました」「SNSって中毒性があるので依存しやすい。だから、SNSだけに重きを置かなくなってきたのかなと思います」と“SNS離れ”を告白していた池田。
今年6月には「文字を打ち込むだけで何でもつぶやけて、どこまでも広がっていく可能性を持つ便利なツールだからこそ、情報過多になっていたり、心を痛めてしまうこともあったけれど、救われたことも沢山ありました!! その上で、SNSは無理して一生懸命やるものでもないし、気持ちにゆとりを持って冷静に活用すべきツールだと改めて感じています」と打ち明け、Twitterアカウントを終了した。