映画「ファンファーレが鳴り響く」主演・笠松将&ヒロイン・祷キララ、渾身の共演「こういう規模感で僕のことが観られるのは一旦最後」
祷キララ「ある意味、ビジュアルやプロットを裏切る脚本でした」
――本作の脚本を読んで、どう思われましたか?
祷キララ「はじめ、企画書とプロットも一緒に読んだんですけれど、“青春スプラッタームービー”という言葉があって、私の役も人を殺したり罪を犯していくし、過激というか激しい映画で、理解しづらい役なのかと思ったんですけれど、ある意味ビジュアルとかプロットを裏切る脚本でした。脚本を読んだ時は、七尾光莉という役が大人を殺すというところに辿り着くまでの過程、1番大本の原因やそれに対する気持ちに対して納得できる部分が見つけられました。猟奇的な殺人犯みたいに描かれているわけではなくて、心情だったり人物の部分を掘り下げて考えると納得ができました。脚本もそういう風に作られていたので、読んだ時に、『これは表現をするのはきっと難しいけれど、でもすごく面白いな』と思って、どんな映像になるのか気になりました」
――人を刺す時の笑顔が怖かったですが、人を刺すシーンではどのようなことを考えていたんですか?
祷「唯一、初めて自分で見つけた興味が湧いたことが、そういう血を見るっていうことだったと思うんですけれど、好きなこととか興味があることが今まで何もなかったのかなと思いました。だからこそ、そういう数少ない心から気になるものに対して、それを見るためなら、常識的に良くないことでも、常識的にいいか悪いかを考える前に、それよりも見たいっていう気持ちが勝つくらいのものだったから、それを自分でアクションを起こして見れたら、気持ちいいのではないかと思いました。七尾光莉も見慣れてはいないから、楽しいって言ったらちょっと誤解を招きそうですが、『求めていたものが見れた』『こんな風な反応するんだ』『こんな風に血が出るんだ』というのは、快楽的に感じました。気持ちいいというか、『面白い。気になる。もっと見たい』みたいになって、頬が緩む感じがありました」
映画「ファンファーレが鳴り響く」
https://www.fanfare-movie.com/
監督・脚本:森田和樹
製作:塩月隆史、人見剛史、小林未生和、森田和樹
プロデューサー:小林良二、鈴木祐介、角田陸、塩月隆史
撮影:吉沢和晃 録音:西山秀明 助監督:森山茂雄 特殊造形:土肥良成
主題歌:「美しい人生」sachi.
制作・配給・宣伝:渋谷プロダクション
製作:「ファンファーレが鳴り響く」製作委員会