映画「ファンファーレが鳴り響く」の森田和樹監督が断言「刺さる人に刺さる」
森田「枠にはまらない映画にしたいという意識がある」
――本作で特に注目してもらいたい部分はありますか?
森田「何かをしでかしていく中で表情や気持ちの変化がきちんと見れるシーンがたくさんあるので、笠松君と祷さんが出ているシーンは面白いと思います」
――webインタビューの読者の方にメッセージをお願いします。
森田「“青春スプラッター”ということで、ちょっと見にくい作品かもしれないですし、もしかしたら誰かを傷つけてしまう内容でもあるんですが、自分自身を投影して、自分が受けた社会的な弱さを感じ取って作った映画なので、刺さる人には刺さると思います。
『枠にはまらない映画にしたい』という意識がもともとあります。突飛なことをしている訳ではなく、『明彦がこう思うから、こういうシーン』というようにやっています。例えば突然のミュージカルも、今までかしこまった映画を見てきた人にとっては、すごく新鮮なものがあるのではないかと思います。歪だし、ゴツゴツしている部分もあって、違和感を感じる可能性もあると思うんですが、全編を通したら成立していたので、いろんなことが刺さっていくんじゃないかと思います。
あと単純に、出ている人たちを見ていただきたいです。エネルギッシュで、みんな前を向いている役者さんたちばかりでした」
森田監督の「刺さる人には刺さる」という表現を体験してみたくなったのではないだろうか。監督の意欲作『ファンファーレが鳴り響く』本編から、冒頭シーン6分半の映像が「ザテレビジョンYouTubeチャンネル」にて独占公開中。“青春スプラッター”という世界観を演じた出演者たちにも注目してほしい。
「ファンファーレが鳴り響く」ストーリー
鬱屈した日々を過ごす高校生の明彦(笠松将)は、持病の吃音症が原因でイジメられ、家族にその悩みを打ち明けられず、脳内で空想の神を殺しなんとか自身を保っている状態だ。
明彦はクラスメイトの才色兼備な女子生徒・光莉(祷キララ)が野良猫を殺す現場に偶然居合わせる。光莉は、他者の血を見たい欲求を持っていた。光莉は「イジメてくる奴らを殺したいと思わない?」と明彦に問いかける。その日から明彦の中で、何かが変わったのだった。
明彦が学校でイジメられていることを訴えると、事態はさらに悪化。光莉は明彦をイジメている同級生をナイフで殺してしまう。二人はその現実から逃げるように都会へ。その最中に出会う、汚い大人たちをさらに殺していき、二人の血に塗れた逃亡劇は確実に悲劇に向かっていくのだった。
映画「ファンファーレが鳴り響く」
https://www.fanfare-movie.com/
監督・脚本:森田和樹
製作:塩月隆史、人見剛史、小林未生和、森田和樹
プロデューサー:小林良二、鈴木祐介、角田陸、塩月隆史
撮影:吉沢和晃 録音:西山秀明 助監督:森山茂雄 特殊造形:土肥良成
主題歌:「美しい人生」sachi.
制作・配給・宣伝:渋谷プロダクション
製作:「ファンファーレが鳴り響く」製作委員会