吉高由里子、8年ぶりのラブストーリーは「新しい挑戦がたくさん詰まっている」
恋愛映画の旗手・三木孝浩監督最新作「きみの瞳(め)が問いかけている」が10月23日(金)に公開。本作で、吉高由里子と横浜流星が切なくも美しい純愛ストーリーを紡いだ。吉高が恋愛映画に出演するのは、三木監督がメガホンを取り、2012年に公開された「僕等がいた」以来、8年ぶりのこと。また本作で演じるのは“目の不自由な女性”という難役でもあり、「新しい挑戦がたくさん詰まっている」と特別な作品となったという。恋のお相手を演じた横浜の印象や、キャリア14年の中で培った“大切にしたいこと”など、しなやかに女優道を突き進む吉高由里子の今に迫った。
本作は不慮の事故で視力と家族を失った女性、明香里(吉高)と、罪を犯しキックボクサーとしての未来を絶たれた男、塁(横浜)が織りなすラブストーリー。小さな勘違いから出会った2人が惹かれ合ってささやかな幸せを手にするも、過酷な運命に翻弄される姿を描く。
奇跡とも思えるようなタイミング、そして出会いの喜びを感じています
――本格的な恋愛映画に出演するのは、「僕等がいた」以来とのこと。三木監督とまた恋愛ストーリーでご一緒できる喜びとは、どのようなものでしたか?
恋愛映画に出演するのは、本当に久しぶりなんです。照れくさいところもあって、少しラブストーリーに苦手意識があるのかもしれません。でも今回、三木監督とご一緒できると思うととてもうれしくて。『この作品を吉高さんで』と言っていただけたこともうれしいですし、奇跡とも思えるようなタイミング、そして出会いの喜びを感じています。
――三木監督は、自身にとってターニングポイントになった「僕等がいた」でタッグを組んだ吉高さんを“戦友”と表現されています。吉高さんにとって、三木監督はどのような監督でしょうか。
三木監督は役者をやっていた経験もあるので、言葉のニュアンスで伝わりにくいときなどは、お芝居をしながら説明してくれることもあります。温もりのある演出をされる方です。こだわりをしぶとく持って作品に挑まれる方でもあるので、心から信頼しています。そして、昔からの私を知ってくれていることも大きいですね。三木監督はいつも、クランクイン前にキャストに手書きのお手紙をくれるんですよ。『僕等がいた』のときにもいただいたんですが、それを8年経った今でも続けられていることにも感激しました。メールでつながることの多い時代、手書きのお手紙って本当にうれしいもので。スタートラインから、心をわし掴みにされちゃいました(笑)
――目の見えない女性役とあって、様々な準備やご苦労があったと想像します。
実際に目の不自由な方にお会いして、日々の生活のリズムや必要なものなど、多くのお話をうかがうことができました。お会いしたみなさん、とても明るい方ばかりで。『目が見えないと、逆にこういうことができる』などポジティブに毎日を楽しんでいる姿を見て、胸がいっぱいになりました。私自身、みなさんから元気をいただいたんです。明香里は寂しさや悲しさを抱えながらも、いつも笑顔でひたむきに頑張っている女性。彼女のそんな姿も、周囲の人を突き動かす力があるものだと感じています。
10月23日(金)公開
監督=三木孝浩/出演=吉高由里子、横浜流星、
やべきょうすけ、田山涼成、野間口徹、岡田義徳、
町田啓太/風吹ジュンほか
©2020「きみの瞳が問いかけている」製作委員会
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