木下惠介生誕100年記念!不朽の名作「二十四の瞳」が松下奈緒主演で現代に蘇る!!

2013/05/28 06:00 配信

“おなご先生”こと女性教師・久子を演じる松下奈緒

“おなご先生”こと女性教師・久子を演じる松下奈緒

テレビ朝日系で、名匠・木下惠介監督の生誕100年を記念したドラマスペシャル「二十四の瞳」を今夏放送することが決定した。平凡な一教師でありながら澄んだ心と愛情を持ち、常に世の中の矛盾に疑いを持って戦時下を生き抜いたヒロイン・久子を松下奈緒が演じる。松下は「学校の先生役は何度かやらせていただいていますが、今回は昭和という今の時代にはない空気感や卒業しても変わらない先生と生徒の関係、時には母親のような存在でもあることを大事に演じていきたいと思っています」と意気込みを語った。

「二十四の瞳」は壺井栄の小説で、'54年に公開された木下監督による映画版を筆頭に、さまざまな監督・スタッフの手によってこれまで何度も映像化されてきた。物語の舞台は昭和初期の瀬戸内海に浮かぶ香川・小豆島。師範学校を卒業したばかりの女性教師・久子と12人の生徒たちの絆を「人間の幸福と平和を願う」というテーマに描く。物語のヒロイン・大石久子は常に世の中の矛盾に疑いを持って戦時下を生き抜いた女性。松下が22歳の新任教師時代から、夫や娘を亡くし再び教壇に立つ40歳まで、ヒロインの半生を演じる。久子の母親や夫、分校の男先生、成人した子供たちなどの配役はまだ明かされていないが、実力派俳優を配した豪華キャストで視聴者の興味を引きつける予定となっており、脚本は「ストロベリーナイト」シリーズなどで知られる龍居由佳里氏が担当する。

ストーリーは、師範学校を卒業したばかりの“おなご先生”こと久子が島の分教場に赴任してくることから始まる。洋服を着て自転車で通勤する彼女は、村の人々から好奇と非難の目で迎えられる。分教場では小学生になる12人の子供たちが久子を待ち受けていた。男子5人、女子7人の12人の“二十四の瞳”が初めて教壇に立つ久子にはまぶしく、そして愛しく映り、子供たちも若く朗らかな久子に懐いていく。そんなある日、久子は足をけがしてしまい、実家での療養を余儀なくされる。落ち込む久子の元に、子供たちは8kmもある道のりを空腹と疲労にさいなまれながらも歩いて見舞いに来る。うれしくなった久子は、子供たちと家の近くにある一本松を背景に記念写真を撮る。しばらくして、けがは治ったものの遠い分教場へ通うことができなくなった久子は本校に転任することになり、子供たちと離れ離れに。その後、子供たちが本校に通うようになってからは再び一緒に学べることになる。しかし、喜びに沸くのもつかの間、その頃の学校では生徒に“反戦思想”を吹き込んだ教師が検挙されるなど教えることの自由が奪われ、子供たちの将来への希望も失われ始めていた…。

そんな時代に翻弄された教師を熱演する松下は「作品には『学校の先生と生徒の物語』に『戦争』という大きな影が差します。涙を流すシーンもたくさんあります。そんな中で大石先生は大人にも子供にも夢を与える存在だったのではないでしょうか。生徒と同じ目線で一緒に笑って、一緒に泣いて。大石先生は私が理想とする教師像に重なります。怒られることがうれしくなるような先生を目指して、今の時代が忘れかけた思いや生き方を、この作品で思い出していただけたらと思っています。ぜひ、ご期待ください」とアピールした。

テレビ朝日の藤本一彦プロデューサーは「先生と子供たちとの触れ合いと愛情、先生と父母との軋轢(あつれき)、そしてその時代における事件の中で教師がどう行動するのか。現在、学校ドラマを制作する上で、この3要素は大きな割合を占めていると思います。『二十四の瞳』は、これらの要素を感動と悲哀で包み込んだ、まさしく学校ドラマの基になっている作品だと思います。主演に松下奈緒さんをお迎えして、時には優しく、時には厳しく生徒たちに接し、戦争に対しても正義感をもって揺るぎない強い人、大石先生を松下さん持ち前の包容力をもって爽やかに演じていただきます。お子様からおじいちゃん、おばあちゃんまで家族そろって観ていただける名作になること請け合いです。どうぞご期待ください」と自信たっぷりに語った。

ドラマスペシャル「二十四の瞳」
今夏、テレビ朝日系で放送