小松菜奈が新たな自分発見!?「大声が出せるとは」
WOWOWプライムで5月16日(土)より放送スタートとなる連続ドラマW「夢を与える」の完成披露試写会が行われ、舞台あいさつにW主演の小松菜奈、菊地凛子と犬童一心監督が登壇した。
本ドラマは、芥川賞受賞作家・綿矢りさの同名小説を実写化。小松演じる美しく健やかに育った主人公・夕子が、華やかな芸能界で成功しながらも、彼女に過剰な思い入れを持つ母親・幹子(菊地)、芸能プロダクション、CMクライアント、広告代理店、テレビ局の人々の欲望の渦に巻き込まれていく姿を描く。
芸能界でブレークを果たしながらも、周囲の大人に翻弄(ほんろう)され転落していく美少女・阿部夕子を演じた小松は「嫌なことがあるとすねてしまう私と逆で、夕子は感情をありのまま出せる。映像を見て『私ってこんなに大声出せるんだ』と思った(笑)」と撮影を振り返った。
夕子にゆがんだ愛情を注ぐ母親・幹子役の菊地は「32歳から48歳まで、一人の人間を幅広く演じられ、(小松を見ながら)こんな大きな子供、しかも息子ではなく娘の親を演じられたこともいい経験になりました」と笑顔。
菊地はRinbjo名義で主題歌「dIS de rEAm」も担当し「こんな機会をいただけるなんてね。まさに『夢を与える』ですよ!(笑)」と感激。
犬童監督は「この作品が発表されてすぐに(原作者の)綿矢さんに映像化したいという思いを伝えました。(スキャンダラスな内容に)周囲が嫌がり、実写化まで約6年かかりましたが、綿矢さんは待っててくれました。ようやく皆さまに見せられる」と万感の表情。
舞台あいさつ後のトークショーでは、ドラマのタイトルにちなみ、トークテーマはそれぞれの“夢”に。小松は「世界遺産巡りをしたい」、犬童監督は「僕は夢を持たない人間なので…」と明かす中、菊地は「病気をしない、健康な体でありたい」と現実味たっぷりの回答で会場を笑わせた。
最後に小松から「このドラマは内容は重いんですが、一気に引き込まれて、シュールなシーンもあったりして楽しめると思います。4話まで見てください!」と来場者や視聴者へ向けてメッセージが送られ、イベントは終了した。
5月16日(土)スタート
毎週土曜夜10:00-11:00
WOWOWプライムで放送
原作=綿矢りさ「夢を与える」(河出文庫)
監督=犬童一心
脚本=高橋泉
音楽=上野耕路
出演=小松菜奈 菊地凛子、太田信吾、永岡佑、陰山泰、真剣佑、濱田龍臣、谷花音、田中泯、夏帆、浅野和之、オダギリジョー