東山紀之が世間に訴えたい「ネット悪用はダメ!」
WOWOWプライムで6月7日(日)からスタートする「連続ドラマW予告犯-THE PAIN-」の完成披露試写会が行われ、舞台あいさつに東山紀之、戸田恵梨香、桐谷健太、橋本さとし、中村義洋監督が登壇した。
本ドラマは、6月6日(土)に生田斗真主演で公開される映画「予告犯」の1年後を舞台にした連動ドラマ。新聞紙の面をかぶる謎の集団“シンブンシ”が動画サイト上で擬似裁判を行い、闇に葬られかけた真実を暴くクライム・サスペンス。
原作者である筒井哲也の監修によるドラマオリジナルのストーリーで、ネットユーザーを巻き込んだ劇場型“裁判”を開き、被告人たちに次々と制裁を加えていく中で新生シンブンシの真の目的が明らかになっていく。
シンブンシのリーダー・佐久間を演じた東山は、ボーダーのジャケットに白の蝶ネクタイを合わせた“王子様”風のコーディネートで登場。「映画では(生田)斗真が非常に素晴らしかった。ドラマでは趣を変えて、面白く仕上がっています。僕が演じた佐久間という男は、良心の呵責(かしゃく)に苛まれているダークヒーロー。これまで演じる機会は少なかったキャラクターですが、これからの自分を作っていく存在になると思います」と胸を張った。
痴漢冤罪(えんざい)被害者という立場からシンブンシにメンバー入りするライター・水谷役の桐谷は「ひねくれて育ったために、家族にすら無実を信じてもらえない悲しみを意識しました」と真剣に役作りのポイントを明かすも、場内からクスクスと笑い声が。
敏感に察知した桐谷は「僕(痴漢)してないですって!」と必死に“弁解”。否定すればするほど怪しくなっていく空気に登壇者は大笑い。
'08年ドラマ「流星の絆」(TBS系)以来の共演となる戸田から「前のドラマもストーカーっぽい役だった!」とツッコまれ、さらにはキャスト陣から「日本初のストーカー役者」とからかわれ、「現場のムードメーカーだった」(東山)との評判通りに会見を盛り上げた。
桐谷と同じくシンブンシのメンバー・田淵を演じた橋本は「東山さんと同い年なんです。ある場面で倒れた東山さんに『大丈夫か』と声を掛けながら抱きかかえるワンシーンがあったんですが、つかんだ上腕二頭筋が『進撃の巨人』みたいにガチガチでした! 体が鍛え抜かれてて、(腹をつまみながら)僕もジム行ったんですよ。見学だけ(笑)」と笑わせた。
シンブンシを追う警視庁サイバー犯罪対策課の刑事役・吉野は、映画版と同じ戸田が続投。「映画の生田さんともほとんど共演シーンがなかったんですが、東山さんたちの“シンブンシ”とも1日どころか1~2時間くらいしか現場が一緒にならなかったですね。皆さん柔らかい空気を持っていて、癒やされました」と撮影を振り返った。
また、ストーリーにちなみ「世の中に訴えたいことは?」との質問に「買ったばかりの青竹踏みが割れた」(桐谷)、「ミステリーやサスペンスの試写会はネタバレが怖いので、上映後に舞台あいさつをしたいのに、かなわない」(中村監督)、「舞台や映画の上映中は携帯電話の電源を切ってね」(橋本)、「日々平和なので、ありません」(戸田)と個性豊かな回答が続出。
東山は「インターネットは世界を一つにするものだと思うので悪用はいけないですよね」と物語を踏まえて発言した。
最後に東山は「(連動ドラマという)新しいチャレンジも含めてこのドラマに参加できてよかったです。素晴らしいストーリーで、これからの世の中の在り方、人間の在り方に気付かせてくれるドラマです。回を重ねるごとに面白くなっていきますのでお楽しみに」とアピールしてイベントは終了した。
6月7日(日)スタート
夜10:00-11:00
WOWOWプライムにて放送(初回無料放送)
シリーズ構成=中村義洋
演出=中村義洋、平林克理、佐和田惠
脚本=林民夫、田中洋史
原作=筒井哲也「予告犯」(集英社)
音楽=大間々昂
出演=東山紀之、戸田恵梨香、桐谷健太、市川実日子、橋本さとし、光石研、大西信満、池田成志、三浦誠己、村井國夫 ほか