「花燃ゆ」出演の黒島結菜 “母親役”に奮闘中!
井上真央主演の大河ドラマ「花燃ゆ」(NHK総合ほか)で、高杉晋作の妻・高杉雅を演じる黒島結菜にインタビューを敢行した。後編では、撮影での苦労やその中で得たもの、また今後の見どころなどを語ってもらった。
【「花燃ゆ」出演の黒島結菜 夫・高杉晋作の魅力を語るより続く】
――雅や高杉について聞きましたが、ほかに登場人物の中で魅力的だと思う人はいますか?
私、久保田磨希さんが演じている亀さん(主人公・文の兄嫁)がすごく好きで。久保田さん自身も優しくて、いるだけで現場が温かくなるんです。
雅は今後子供を産むんですけど、きょうの撮影では本物の赤ちゃんを抱っこするシーンがあったんです。でも、途中で赤ちゃんがぐずっちゃって…。私がどうしようってパニックになっていたら、久保田さんが「よーしよし」とあやして赤ちゃんが泣きやんだんです。それを見て、“亀さんすごいな”と思いました。OAを見てもかわいらしさがあって、安心できる包容力もあって、すごく好きです。
――女性が主人公ということで、教科書で習うのとはまた違った幕末が描かれていますが、「花燃ゆ」を通して見た幕末の印象は?
私、実は歴史がすごく苦手で…学校の授業の日本史(の知識)も、中学校までで止まっているんです(笑)。でも、時代を変えようとしている人たちってエネルギーみたいなものがすごいじゃないですか。私は、自分から“目の前のことを変えたい”って思うタイプじゃないんですけど、そういう生き方も刺激的で楽しそうだなと思います。
志士たちの“日本を変えたい”っていう強い気持ちは格好いいと思います。情熱的な目標が全くなかったら人生って楽しくないんじゃないかと思うんです。私は、日本を変えるまではできないですけど、目の前の本当に小さいことでもいいので“変えよう”と思う気持ちは大事だなと思います。
――大河ドラマならではの経験だなと思ったことはありますか?
10代のうちに大河ドラマに参加できること、ましてや高杉晋作の妻という重要な役どころで出演させていただけて、幸せだなと思います。真央さんの現場での立ち居振る舞いを見たり、経験豊富な共演者さんやスタッフさんと話したりするのも勉強になりますし、“いつかまた大河ドラマに出たい”という気持ちも出てきました。
――時代劇ならではの所作は苦労しましたか?
最初はすごく難しくて、所作の先生にも指摘を受けながらの撮影でした。お辞儀一つでも意識してやらないと、モニターで見ている時に“違うな”って分かるんですよ。着物を着ていると、それが目立つんです。雅はいいところのお嬢さまなので、所作はしっかりしなきゃいけなくて、慣れるまでは難しかったです。
でも、“怒った時に裾をピッと引っ張って直す”とか、ちょっとしたしぐさで雅らしさを出せるって所作の先生から教えてもらいました。ちょっとしたことで良くも悪くも表現が変化するので、難しいけど面白いなと思いました。
――これからの注目シーンは?
獄に入った晋様(晋作)の元に行って、「子ができました」と報告するシーンがあるんです。雅も“母親として強くなって晋様を陰ながら守る”と決意して、お互いこれからその子のために頑張っていかなきゃいけないという感情が芽生えてくる場面です。本当に大事にしたシーンなので見てほしいです。
――母親としての演技で難しかったことは?
実際に子供を産んだわけではないので、まだお母さんの気持ちってよく分からないですね。久保田さんが赤ちゃんをあやすのを見て、“私はまだまだ子供だな”って感じました。これから、母親として強くなっていく雅を表現するために、(自分自身)もっと強くならなきゃと思います。
――ご自身のお母さんに演技の相談することはあるんですか?
お母さんとそういう話をすることってあんまりないんです。でも、私を産むときはとても大変だったみたいで。いつもは恥ずかしくて聞けないんですけど、今度、機会があれば聞いてみようかなと思います。
毎週日曜夜8:00-8:45ほか
NHK総合ほかで放送