バカリズムと女優3人が“かもしれない”を語る!後編
【「バカリズムと女優3人が“かもしれない”を語る!前編」から続く】
6月23日(火)にフジテレビ系で、バカリズム脚本によるドラマ「かもしれない女優たち」(夜10:00-11:24)が放送される。
同作はバカリズムが、竹内結子、真木よう子、水川あさみの3人が“もしも売れていなかったら”をテーマに脚本を描き、3人は売れていなかった場合の本人役をそれぞれ演じる。
――演じてみて楽しかった点、苦労した点は何ですか?
竹内:水川さんは共演したこともありましたし、真木さんは授賞式とかで会ったりしていて。
真木:でも、ほとんど初めましてですもんね。
竹内:作品としてはそう。でもやっぱり、“いつも見てる人”って感じがする。
真木:それはこっちだってそうだよ(笑)。
竹内:今、バカリズムさんのお話を聞いていて、私は最初にざっくりと真木さんと水川さんの概要の台本をいただいてたのですが、真木さんこそ(女優に)しがみつくタイプなんだろうなと思ったりしてました。
真木:バカリズムさんの脚本って独特で。いつもコントとかを書いてらっしゃるから、会話のテンポみたいな、そういうのがすごく入っていきづらかったっていうか。“バカリズム癖”みたいなのがあって、それをどうやるのかっていうのがすごい難しかった。間の取り方とか、言い出し方とか。だから、バカリズムさんのコントを見に行ったのを思い出して、「バカリズムさんがやるとしたらこんな感じかな」とかって思いながらやったりしてました。
水川:本当にその通りで、リズムがもう台本に出来上がっているから、それをどういうふうやるのかっていうのはすごく難しい反面、私は結構楽しくって。それを一連の長回しで撮ったりするから、普段のドラマの撮影とは全く違うことをしているというか。バカリズムさんの面白い台本と、その場の空気が今までにないことになっている気はすごいしていて、新鮮な気持ちです。
――3人に対して最初にどんなイメージを持っていましたか?
バカリズム:真木さんはなんとなく執念深い感じというか、根性がある感じですかね。でも、打ち合わせとかでもそうですけど、「私はかわいい感じでいきたい」って、どこかで世間だったりとか周囲に対して、「本当は私こういうとこあるのに」っていうのをうまく出せないまま、生きている人っていう感じですかね。
水川さんは、打ち合わせで会うまではもっと物静かな感じだと思ってたんですけど。で、打ち合わせでお会いしたんですよ。そのときは僕、以前1回だけバラエティーで共演したくらいの面識で、ほぼ初対面みたいな感じだったんですけど、すごい気さくな感じで、結構豪快な方なんだなっていう印象でしたね。
竹内さんは、僕がもともと持っていたイメージっていうのは清楚で、知性があってみたいなイメージだったんです。真木さんも水川さんも多少のギャップがあったんですけど、竹内さんはなかったんです。
竹内:でもそれって一番面白くないですよね?
バカリズム:ただ、話していく中でだんだんギャップが出てきました(笑)。
――視聴者に向けてメッセージをお願いします。
水川:自分が自分を演じるなんてことは今後きっとないでしょうし、面白い企画に携わっててすごくよかったなって思っています。私たち3人、こうやって並んでお仕事することを思うと、すごく貴重だなとも思います。人生の“かもしれない”っていうのをこのドラマで楽しんでもらえたらと思います。
真木:企画自体が面白いですから。こんなドラマないし、それを考えられるバカリズムさんって多才な方だなって思います。面白いとしか言いようがない。やってて面白いんだもん。絶対に面白いから見ないと損だと思います!
竹内:「かもしれない女優たち」って言うからには、本当にこの人たち普段はこうなのかもしれないとか、こんなけんかをするかもしれないとか、そういうシチュエーションを皆さんに楽しんでいただきたいなっていうのと、私はこの台本を読んだ時に、女の人っていろんな選択をしていっても、後悔しないようにちゃんと今を生きていけるんだなっていう強さみたいなものを感じました。共感というよりは、「私もこういう選択したらどうかな」とか一緒になって見ていただけるとありがたいなって思います。
バカリズム:受けていただいたお三方に本当に感謝しています。皆さんおっしゃってますように、なかなかこんなメンバーがそろって、こんなことをやっていただけることはないですし、当然面白いと思います。僕は個人的に最後が大好きなんですけど。ラスト20分間の展開をぜひ見ていただきたいです。「なんだこりゃ」とひっくり返ると思います。
竹内:「この人たちこんな言葉を吐くんだ」とか、「女って怖いなあ」ってなると思います(笑)。
6月23日(火)夜10:00-11:24
フジテレビ系で放送