映画初出演の玉城ティナに伊勢谷友介「大物ですね」
6月27日(土)公開の松山ケンイチ主演映画「天の茶助」の初日舞台あいさつが東京・丸の内ピカデリーで行われ、松山、大野いと、伊勢谷友介、玉城ティナ、主題歌「翼」を歌うMs.OOJA、監督のSABUが登壇した。
また、映画にも出演する芸人、キングオブコメディ・今野浩喜、弾丸ジャッキー・オラキオが劇中の白塗りメーク・衣装で司会を務めた。
「天の茶助」は、SABU監督が書き下ろした同名小説を基に自らメガホンを取った話題作。第65回ベルリン国際映画祭コンペティション部門上映作品で、人間の女性に恋してしまった天界の住人が、その命を救うために、下界へと降りて奔走する。
異世界をめぐる独特のファンタジーでありながら、南国・沖縄を舞台に笑いと涙、愛とスリルの人間ドラマが弾ける痛快エンターテインメントとなっている。
「うさぎドロップ」('11年)に続き、SABU監督と再タッグとなる主演の松山は「はい皆さん! 初日に足を運びいただきありがとうございます!」と「ど根性ガエル」のひろし風に元気なあいさつを決め、観客の心をつかんだ。
彦村ジョー役の伊勢谷は「僕はSABU監督とご一緒するのをずっと昔から夢見ていたんです。子供のころから」と、監督に敬意を表したが、SABUは「子供のころ!? 僕そんなにおじさんですか?」と苦笑い。伊勢谷は慌てて「大学生くらいですね。でも、監督は結構長いこと役者たちを走らせてますよ! 今回も疾走感ある映画ですし」と、フォローしていた。
劇中の回想シーンでパンチパーマを披露した松山。その印象を聞かれ「撮影入る前に、僕がヤクザだったらどうなるのかなってあまり想像できなかったんですけど、SABUさんがパンチパーマとかいいんじゃないかな?って。『あ、それだ!』って思って、わざわざそのシーンのスケジュールを一番最後にしてもらって、実際に近くの床屋さんでかけました。パンチもいろいろあるんですよね。今回はゆるかったんですけど、僕の中ではもうちょっとゴリゴリにしたかった。次回あればもっとゴリゴリのパンチパーマにしたいです」と、体当たり演技を振り返った。
これを聞いたSABUは「似合ってたしね! じゃあ次は伊勢谷くんもパンチかな。ティナちゃんもパンチ」と、むちゃぶり。一瞬面食らった伊勢谷だが、「あっ、はい! ぜひ」と大人の対応をし、玉城も「はい! 頑張ります!」と、笑顔を見せた。
そして、映画初出演の玉城は演じた感想を「演じた茶子はとても独特で、私とは全然違う人生を送ってきました。それに土佐弁だったので、イントネーションとかは特に気を付けました。沖縄出身なので」と明かす。さらに「(撮影が)地元ということもあったので、それで少し緊張がほぐれたかなと思います」と、撮影を振り返った。
そんな控えめに感想を語る玉城に、伊勢谷が興奮気味にカットイン。伊勢谷は「私と違うと言ってたけど、初日の現場とかものすごい重厚感を出してましたよ。1日しかいらっしゃらない大物の方みたいに、ドシ~っとした感じで、われわれのことなんか気にせず芝居をしていただけて。僕なんか一切目を合わせていただけませんでしたから。大杉漣さんと一緒にビックリしたんですから。大物さんに圧倒されました(笑)」と、玉城の存在感を絶賛した。
先輩俳優に突っ込まれ、玉城は「いやいやそんなそんな。緊張したんですよ。でも、何かすいません(笑)」と、恐縮しきりで謝罪した。
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