「デスノート」「ど根性ガエル」…ドラマ化は成功するのか
春ドラマが続々と最終回を迎え、7月からはいよいよ夏ドラマがスタート。果たしてどのドラマがヒットするのか!? ことしは、マンガ原作のドラマが3作放送される。特に、「デスノート」「ど根性ガエル」はドラマ化が発表されてから、さまざまな意見が飛び交っている。また、お騒がせな女子が一生懸命仕事に立ち向かうドラマもそろった。そこで、今までの視聴ドラマは1万本を超えるというドラマ解説者の木村隆志氏に、この夏ドラマの傾向と分析を解説していただいた。
■賛否両論覚悟の大勝負 キャラ変更は吉と出る?
「誰もが驚いた「ど根性ガエル」(日本テレビ系)の実写ドラマ化。しかも、原作の16年後を描くという大胆なアレンジに賛否両論が起きていますね。ただ、かつて「銭ゲバ」('09年日本テレビ系)をドラマ化した実力派チームが手掛けますし、脚本はヒューマン作で定評のある岡田惠和なので、期待大です。また、「デスノート」(日本テレビ系)は夜神月(窪田正孝)とL(山崎賢人)のキャラ設定を変えるという、思い切った賭けに出ましたね。原作を知る人が多く、いい意味で予想を裏切れなければ批判必至でしょう。鍵を握るのは、やはりニアを含めた極限状態での心理戦だと思うので、脚本家の腕が試されそうです。さらに「37.5℃の涙」(TBS系)もマンガ原作。シリアスな病児保育の世界に加えて、ドラマでは恋愛模様も追加されるそう。このアレンジで、持ち味の切なさや優しさが、そがれないかやや心配ですね」
<ドラマラインナップ>
・「ど根性ガエル」(日本テレビ系、7/11スタート)
・「デスノート」(日本テレビ系、7/5スタート)
・「37.5℃の涙」(TBS系、7/9スタート)
■仕事に燃える20代女子がトラブル覚悟で大爆走
「悪者を成敗する杏の「花咲舞が黙ってない」(日本テレビ系)を筆頭に20代女優たちがお仕事ドラマへ挑みます。「エイジハラスメント」(テレビ朝日系)の武井咲は年齢差別を受けながらも逆襲! やられたままでなく、スカッとするところまで描くのは現代のトレンドです。一方、「ホテルコンシェルジュ」(TBS系)の西内まりやはお客様のために大奮闘。'80年代に多かったスポ根系のテイストで、「どこまで応援したくなるか」がポイントになりそうですね。「探偵の探偵」(フジ系)の北川景子はアクションシーンもあるそう。「アンフェア」('06年フジ系)の篠原涼子のようにカッコイイ女を演じ切ることが、支持されるかどうかの鍵となるでしょう。いずれも自分の信念を貫くあまり“お騒がせ‘になってしまう彼女たちの活躍と、振り回される周囲の様子が楽しめそうです」
<ドラマラインナップ>
・「ホテルコンシェルジュ」(TBS系、7/7スタート)
・「花咲舞が黙ってない」(日本テレビ系、7/8スタート)
・「エイジハラスメント」(テレビ朝日系、7/9スタート)
・「探偵の探偵」(フジ系、7/9スタート)