「民王」本仮屋ユイカ『モフモフンがかわいいです』
毎週金曜に放送中の遠藤憲一、菅田将暉W主演の金曜ナイトドラマ「民王」(テレビ朝日系)で、美人若社長・南真衣を演じる本仮屋ユイカにインタビュー。
前編では、会社経営をしつつ泰山(遠藤)の秘書見習いをするという役どころについて、現場でのエピソードについて、かわいらしいセットについて語ってもらった。
――今回の役どころについて教えてください
菅田さん演じる翔くんの大学の先輩で、会社経営をしている南真衣を演じています。
――バリバリの社長さんってことなんですけど、演じるときにスタッフさんから何か指示はありましたか?
社長の役なんですけど「そこまで気張らなくていいよ」と言われました。社長でも普通におしゃれをするし、普通の女の子と変わらなくて大丈夫だと。私の同級生にも経営をしている子がいますが、確かに押しが強い面はあるんですけど、やっぱり普通に話していると一瞬社長だということが分からないような感じですから。
それもあって、社長だからといって気にし過ぎず、それよりも秘書見習いとして総理のそばに立つときの方が緊張感あるように演じています。
――秘書と社長とでは微妙に演じ分けていますか?
そうですね。実際にやってみて、秘書は自分の性に合っているなと思いました。誰かをサポートするのとか、あといろいろなところに目を光らせることとか。秘書を演じていてとても楽しいです。
――これまでそういう経験があるわけではないですよね?
はい、秘書はありません。でも、毎週土曜日に情報番組をやっていますが、メーンキャスターの谷原章介さんをサポートする立場で座っているので、そういう感覚はその時間に身に付けたといってもいいのかもしれません。秘書気質のようなものをそこで勉強させていただいたのかなと思います。
――MCで秘書の要素を育てたってことですね?
そうですね。谷原さんのサポート役としてどう番組をうまく回していくかを心掛けていますから。自分でできることは少ないですが、谷原さんが何を思っていらっしゃるのか、スタッフは今何を求めているのか、誰に合図を送っているのか、など、そういうアンテナの張り方とかはもしかしたら秘書として総理をサポートするときに役立っているのかなと思っています。
――普段からスケジュールをきっちり決めるのは得意な方ですか?
スケジュールとか段取りを綿密に考えるのは好きです(笑)。旅行に行くときとか、持ち物リストを書いたり、買い物に行くときは買い物リストを書いたり、実際に買い物をするよりもその準備段階が好きですね。段取り通りいかないとこんがらがってしまいますけど(笑)。でも、楽しいです!
――クランクインして1カ月ちょっと(注:取材時)経ちますが、現場は慣れましたか?
はい。みんなともお話しましたが、とてもまだ一カ月とは思えない空気といいますか、もう何シーズンもやっているような、ずっと一緒にいる感覚に思えます。それくらいみんな自分をさら出してリラックスした状態で、現場で自由に演じています。だから今はとっても楽しいです!
――「民王」のInstagramなどで紹介して話題を集めていますが、すてきな現場のセットで特にお気に入りは?
“モフモフン”(番組キャラクター)です! あのキャラクターはすごくかわいいです。大小似たようなキャラクターがいますが、大きい方じゃなくて、小さい方がモフモフンっていうらしくて、「えっ?こっちなのー!?」って思わず突っ込んでしまいました(笑)。
モフモフンのダンスも踊りました。エンディングのダンスもそうですが、本当にこの番組ってずっと踊っているなあってしみじみ思いました。ダンスと演技ではやっぱり違うと思うんですよ。演技はだんだん相手のことを知っていく中で、徐々に仲良くなったり、好きになったりするのですが、ダンスは何段階もギュッと飛び越えて一気に人と人が近づくので。
おかげで早い段階で仲良くなれたので、ダンスがあって良かったなと思いました。しかも、ドラマの撮影スタッフさんが撮影してくださったんですけど、お芝居のときとは違った高揚感がありました。みんな楽しそうで、大人の文化祭に参加しているような感覚になりました。それは本当にいい経験になったので、ぜひ本編だけでなくエンディングにも注目してもらいたいです。
――ダンスは覚えるのに苦労されましたか?
私はダンスが大好きなので、全然苦労はしませんでしたが、やはり先輩方は苦労していらっしゃいました。特に金田明夫さんは以前ドラマで恩師を演じていたことがあるので、仲良くしていただいているのですが、「本仮屋ここの振りを教えて!」って相談してくださいます。
メーク前に練習しましたが、遠藤さんも「俺も教えて!」っておっしゃったので、結局三人で練習しました。オジサマお二人に囲まれて、メーク中に鏡越しで(笑)。私が先輩に何かをお教えできるのは、ダンスくらいしかないと思うので、お役に立ててうれしかったです。
――ではそんな遠藤さんの印象を教えてください。
「民王」に入る前、スペシャルドラマでご一緒したことがありました。そのときはすごくシリアスな役どころだったのですが、今回はガラッと変わってコメディーで、こんなにもいろいろな顔をお持ちの方なのかと驚きました。割と現場では男性陣が仲良しで、本当にずっとお喋りしているんですよ。本当にずーーっと!(笑)。
そんな中ですが、遠藤さんは輪に入ったり入らなかったりしています。ちゃんと自分の演技について緻密に考えていらっしゃる空気感があるんです。一つの小さなボケでも、こうしようああしようってしっかりと考えているんですよ。「●話でこういう動きをしていたから今度もこう使ってみたいんだけど、どうかな?」や、「ユイカちゃん、次このシーンで俺はこうしたいけど、どうやりたい?」などと相談してくださって。いつもとても丁寧に(役を)作っていらっしゃる印象で、ふざけていることより、一つずつきっちりと積み上げて役を作っている姿が印象的です。
【「民王」本仮屋ユイカ『正統派ハンサムになりたい』 へ続く。同記事は8月14日(金)朝6時掲載予定】
毎週金曜夜11:15-0:15
テレビ朝日系で放送
※一部地域では放送時間が異なる