小日向文世×大杉漣×でんでん“緊急座談室”パート2
9月27日(日)に、連続ドラマから約1年半ぶりに復活する天海祐希主演ドラマスペシャル「緊急取調室」(テレビ朝日系)で、“キントリ”のメンバーを演じる小日向文世、大杉漣、でんでんに話を聞いた。
パート2では、お互いの印象や主演の天海へのメッセージを語ってもらった。
【小日向文世×大杉漣×でんでん“緊急座談室”パート1より続く】
――皆さんおしゃべり楽しそうですね。
小日向:いい意味で大人だし、話の内容もいい感じだから面白いんですよ。若い時はほれた腫れたの話ばかりですからね。あと、若い女優がいると意識するけど、ここは天海ちゃんだけだから(笑)。全然気を使わない。
大杉:それも失礼な話ですけどね(笑)。
でんでん:もう、ここに女性はいないって割り切っているというかね。
小日向:若い子がいると若い子だけで盛り上がっていて寂しいことも多いからね。なかなかあの輪には入れないよなあ。
大杉:俺らの場合、思い出話にしても一人一人の経験談がたっぷりあるから。でも、でんでんさんは面白くない話をしていてもみんなちゃんと聞いてあげています(笑)。
でんでん:おいおい。その雰囲気は分かっているんだよ~。全然受けねぇな…って分かっちゃいるけどしょうがない。
小日向:それにでんでんさんは話すペースが遅いから。急いでいる時に話し始められるともう少し早く結論を言ってほしいのになって思っちゃう(笑)。
でんでん:そして結果オチがない(笑)。この年になると1回言ったことを忘れてしまうから、同じ話を何回も新鮮に話せるんだよね。いつでも新鮮でいられるのがいいところかな。
大杉:それも同じところで笑っちゃうんだよ。「この話、聞いたことある気がするな」って思いながらも、ついつい。
小日向:休憩中におしゃべりしていると、若いころはスタッフさんに「おい! 本番だから早く来い」って急かされたけど、この年になると「全くしょうがねえな~」って温かい目で待ってくれるんだよね(笑)。あれがうれしいよね。
大杉:確かに。「お願いしまーす!」って呼びに来られて、みんな聞こえているんだけど誰も動こうとしない。この楽しい時間をフェードアウトするのはつらいんだろうね。
――では、主演の天海さんに何か一言お願いします。
でんでん:普段から男らしいけど、あえてもっと「男らしくして!」はどう?
小日向:いや、それはやめましょう(笑)。さすがに怒られるよ。
大杉:まあ、作品でしょうね。また次回お会いできることを期待しています、とか。
小日向:このドラマは、天海ちゃんがダントツで一番せりふが多い。それでも天海ちゃんが現場で嬉々としていられると僕らもうれしいよね。天海ちゃんがいつもいい状態になれるように、今後も後ろからフォローしていきたいですね。
でんでん:確かに。主役の天海さんが元気になれるかは、俺たち男どもに懸かっているからね。
大杉:彼女もこの現場はもちろん仕事として集まっているけど、人と人が寄り添っている部分が大きいと言っていました。俳優である上に人としてのつながりだともおっしゃっていて、それがいいところだなと思いましたね。みんなが撮影以外のときにも集まっているのはうれしいことだね。
小日向:それはそうかもしれないですね。
大杉:キントリという作品で集まっているけど、作品を超えて、この出会いを僕らが膨らませていく。またキントリで会ったとしても、全く違う作品で会ったとしても、天海さんには絶対的な魅力があるからね。また引っ張って行ってもらいたいです!
小日向:それにこのドラマが息の長い作品になるとうれしいですね。
――もし続編があるとしたら、ゲストには誰に来てもらいたいですか?
小日向:基本的に中心になって落とすのは天海ちゃんだから、僕らは別に誰でもいいけどなあ…誰だろう?
でんでん:希望でいいよね? 誰でもいいならやっぱり女性がいいなあ。
小日向:ああ…、そしてやっぱり美人がいいじゃない?(笑)。
大杉:やっぱりおじさんだから、そうなるよね。
でんでん:美人以外だと、ニコラス・ケイジとかがいいなあ!
小日向&大杉:ニコラス・ケイジ!?
大杉:また随分とすごいところがきましたね。
小日向:それはないだろうけど、女性の大先輩が来たら天海ちゃんはやりにくいんだろうなあ(笑)。
大杉:僕はSMAPの誰かに来てほしい。(草なぎ)剛くんとかよく共演させてもらうし、やってくれるかは別にして。これまでは彼のお父さん役とか上司役とかをやっているので、被疑者と刑事という対峙(たいじ)の仕方ができたらまた面白いんじゃないかな。
小日向:ああ…いいねえ。あとは、ビートたけしさんとか? たけしさんが来たら緊張するだろうね(笑)。
大杉:緊張するよ! なかなかドラマのゲストで来るのは難しいでしょうけど…。
でんでん:あっ! じゃあ松方弘樹さんとかはどう?
小日向:何でそうなるの? 嫌だよ、怖いもん(笑)。優しそうにしているけど、絶対怖いでしょ?
でんでん:まあ怖いだろうけど。北大路欣也さんも怖そうに見えて優しいから、いいんじゃない?
小日向:でも、誰だってある一線を越えたら怖いでしょう?
大杉:だからこそ絶対に落とせないように見える人に来てもらえたら面白いかもね。
小日向:ああ。そうか! それに落とせたら気持ちいいかも。
大杉:この人は犯罪者っぽくないのに…って人もいいよね。でも、やっぱり天海さんはすごいよ。あれだけのせりふ量があって、僕らのこういうくだらない話に付き合ってくれているんだから。懐の深さが半端じゃない。
小日向:僕らはせりふが少ない分、休憩中も余裕があるからね。それにこの現場はそんなに頭から後ろまでずっとカメラを回すことはない分、せりふを細かく勉強して臨めるから。
でんでん:そうかも。確かに楽な撮影の日が多い。
小日向:やっぱり天海ちゃんは大変だなあ(笑)。
【小日向文世×大杉漣×でんでん“緊急座談室”パート3へ続く。同記事は9月23日(水)朝9時公開】
9月27日(日)夜9:00-11:10
テレビ朝日系で放送