“東山・信長”のライバル役に石丸幹二&寺尾聰出演!
テレビ東京系で'16年1月2日(土)に放送される「新春時代劇『信長燃ゆ』」(放送時間未定)に明智光秀役・石丸幹二、近衛前久役・寺尾聰の出演が決まった。
本ドラマはテレビ東京が'79年から毎年1月2日に放送し、'16年に38作品目を迎える人気シリーズ。'16年版は直木賞受賞作家・安部龍太郎の同名小説を原作に、天下統一を志した東山紀之演じる織田信長と朝廷の対立を描く。
寺尾演じる近衛前久は、五摂関家筆頭の地位にある朝廷側の人物。信長が天下統一に迫る中、朝廷を守るためにあえて信長に近づく一方で信長謀殺を決した。信長に憧れと強い嫉妬を抱き、豊臣秀吉や明智光秀の思いを利用し「本能寺の変」の黒幕として暗躍する。
寺尾は「前久という役は信長のライバルというより、むしろ一番寄り添っていた人で、信長の魅力を理解していた人物。歴史上では近衛前久の方が織田信長より2歳若いのですが、演じる上で年齢というものは関係ないと考えています」と意気込む。
東山との共演について「これから東山君とのシーンが本格的に始まるので楽しみ。東山君のスマートで端正な顔立ちは、美しいお公家が自分よりよっぽど似合う(笑)。公家である近衛前久を演じている俺の方が、武者の間から拾ってきたみたいな感じで、その対比が面白い。
また、東山君が作る信長の生きざま、強さというものに近衛前久として立ち向かうのも楽しみ。自分の方が多少キャリアが長いので、後ろから支えることができたらいいなと思っています。
東山君は誰に支えられなくても一人で立っていられる男だけど(笑)。でも、織田信長という役は一人ではできないから、その相手として、彼の作りたい信長像に一歩でも近づけられるようになれたらいいなと思っています」と語った。
撮影が始まったばかりの現場について寺尾は「重光(亨彦)監督も自分がデビューしたてのころ、一緒にドラマを作った仲間なので、一緒に前久という役を作っていくことが非常に楽しみですし、安心して任せられると思っています」と胸躍らせた。
石丸演じる明智光秀は信長に仕えた武将で、近衛前久と親交があり、「本能寺の変」では信長を急襲したことで知られる人物。信長が掲げる未来への展望に共鳴する一方、朝廷や神仏に対する畏敬の念が強く、信長の既成秩序の破壊や容赦ない殺りくに徐々に疑問と恐れを抱き始める。
信長のライバル役として抜てきされた石丸は「戦国時代については、これまで小説を読むばかりで演じる機会がなかったんです。明智光秀はどういう思いで『本能寺の変』を起こしたのか。諸説ありますが、今回の描かれ方はすごく好きです。明智は耐えに耐え、迷いに迷った揚げ句に行動を起こしている。男としてその生きざまに共感するものがありました。この役とめぐり合えてよかったと思っています」と笑顔でコメント。
石丸は、撮影現場の様子ついて「いきなり殺伐としたシーンから始まりました(笑)。煙が立ち込めるロケーションの中、おかげさまで嗅覚から一気に『信長燃ゆ』の世界に入れました。
東映の太秦撮影所は初めてでしたので、少し緊張しつつ入りましたが、スタッフの皆さんが本当に温かく迎えてくださいました。また、撮影の現場も緊張感の中に落ち着きがあり、新たな環境での毎日が楽しみになりました」と明かした。
'16年1月2日(土)放送時間未定
テレビ東京系で放送
原作=安部龍太郎「信長燃ゆ」(新潮文庫刊、日本経済新聞出版社刊)
脚本=塩田千種
演出=重光亨彦
出演=東山紀之、石丸幹二、寺尾聰ほか