朝ドラ後半戦での好演が光る吉岡里帆の素顔とは!?
連続テレビ小説「あさが来た」後半戦で重要キャラクターを演じる気鋭の若手女優吉岡里帆。“異空間に行きたい”願望が女優を目指すきっかけになったという彼女の素顔を直撃!
――後半に突入した朝ドラ「あさが来た」(NHK総合ほか)に、第18週(2月1日)からレギュラー出演している吉岡里帆。実は本作のヒロインオーディションを受け、最終選考まで残っていたそうだ。
吉岡:ヒロインはダメだったんですけど、しばらく日がたってから田村宜(のぶ)という役でのお話をいただいたんです。夢のようなことだけに最初は半信半疑でしたが、実際に撮影が始まって「ホンマなんや」って。家族でハイタッチして喜びました。「頑張るな!」って言ったら母が泣きだしたりして(笑)。
――演じる宜は、ヒロイン・あさ(波瑠)の娘・千代(小芝風花)の学友。勉強熱心であさを尊敬し、その志を受け継いでいく重要な役柄だ。
吉岡:宜は勉強好きの堅物で、あささんを敬愛する“あさオタク”。物語の最後まであささんのおそばにいられたらいいなと思います。現場はとても和気あいあいとしていて、波瑠さんともメークルームで雑談したり。先日も、波瑠さんが「京都の芸能神社にお参りして、2カ月後に朝ドラ主演が決まった」と話されていて、「私、その神社のおみくじで凶が出たんですけど!」と言って笑ってました(笑)。
――朝ドラ出演が目標の一つだったという彼女の地元は京都の太秦。近隣に映画撮影所があり、映画やドラマは身近なものだった。
吉岡:東映太秦映画村というテーマパークがあり、子供のころは「また映画村~?」と言いながら、毎年行っていて。お侍さんや昔の建物などを見て「美術館みたい!」とときめいていましたね。昔から映画や本など異空間の物語も好きでしたし、現実と違う世界に行きたいという願望が女優を目指すきっかけになった気がします。高校時代から俳優養成所に通っていたんですが、一番背中を押されたのは、大学時代に見た学生演劇の舞台。熱量がすごくて、この人たちと一緒にお芝居がしたいと思ったんですが、劇団員は募集していないと断られて。悔しくて「自分で頑張ろう」って奮起しました。
――小学生時代はほぼ毎日外で遊び回っていたという彼女だが、今では文化系趣味に出合いインドア派に変貌!
吉岡:おてんばで4時間も鬼ごっこしたり、土を掘って秘密基地を作ったり。いたずらしてよく怒られましたね(笑)。今は父の影響で映画や写真が好きになり、演劇にも出合ったことで、今では完全にインドア派になりました(笑)。
――20歳で芸能界入りを果たし、現在は「できるだけ多くの人間を演じたい」と女優としての経験を積み重ねている最中だが、いずれ演じてみたい役柄があるという。
吉岡ずっと体が弱い母のためにも、ご覧になった人が元気になれるような作品をやってみたいと思っているんです。体への不安は誰にでもあることだと思いますし、病を乗り越える役を演じて、勇気づけたいですね。
profile●よしおか・りほ='93年1月15日生まれ、京都府出身。B型。映画「マンゴーと赤い車椅子」('14年)で女優デビュー。以降、「美女と男子」('15年NHK総合)、映画「明烏('15年)などに出演。出演映画「つむぐもの」が3月19日(土)公開
毎週月~土朝8:00-8:15ほか
NHK総合ほかで放送中