阿部サダヲ、主題歌決定に「発表しなくていいのに」
5月14日(土)に公開される阿部サダヲ主演映画「殿、利息でござる!」の主題歌が、故・坂本九さんの伝説の名曲をRCサクセションがカバーした「上を向いて歩こう」に決定したことが分かった。
本作は、磯田道史の近著「無私の日本人」(文春文庫)の一編「穀田屋十三郎」を中村義洋監督が映画化。今から250年ほど前の江戸中期、仙台藩吉岡宿で、年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るため、知恵と工夫と決死の覚悟で立ち上がり、地域を立て直した実在した住人たちの活躍を描く。
主題歌に同曲を起用した理由について、池田史嗣プロデューサーは「まず、曲から決めました。『上を向いて歩こう』はビルボードで全米1位を取った唯一の日本語楽曲。また多くの悲しみに直面したときに、人々が口ずさむ名曲中の名曲です。目の前の問題と向き合いながら、悲しみをこらえ、未来に向かって進んで行く庶民にとってこれ以上の応援歌はありません」と、明かした。
その中で、なぜあえてRCサクセションのカバーにしたのかについては「そこに込められたスピリットが今回の映画製作の志と完全に共鳴したから。もちろん監督も私もRCサクセションの大ファンです。忌野清志郎さんはライブのクライマックスでよく『上を向いて歩こう』を歌い、その際に必ず『日本の有名なロックンロール!』と紹介していたのは有名な話。“キング・オブ・ロック”清志郎さんは、原曲が持つ単なる歌謡曲にとどまらない魅力から、名もなき者が持つ強さという、ロックにとって何よりも大切なマインドを感じ取っていたのかもしれません」と、同氏は説明した。
主演の阿部は同曲が起用されたことについて「発表しちゃうんですね。最後、清志郎さんの声が聴こえてくるとは思っていなかったので感動しました。発表しなくていいのに…(笑)」と、独特の言い回しで“歓迎”していた。
5月14日(土)全国ロードショー
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