市川海老蔵の“五右衛門”姿を公開!秀吉役は國村隼に
テレビ東京でことし放送予定の連続ドラマ「石川五右衛門」で、主演を務める市川海老蔵の“石川五右衛門姿”が公開された。また、五右衛門が活躍した時代のリーダー・豊臣秀吉役として國村隼が出演することが分かった。
本ドラマは、海老蔵が歌舞伎で演じた演目「石川五右衛門」を、連続ドラマならではの切り口で描いたもの。時の権力者・秀吉と五右衛門の対決を軸に、痛快で壮大な人間ドラマが動き始だす。
テレビ東京は「追う秀吉に、逃げる五右衛門。熾烈な攻防を繰り広げる2人の間には驚きの事実が…」としている。
艶やかで凛とした五右衛門姿を披露した海老蔵は、共演する國村について「天下統一を目前に控えたこの時代、いくつもの葛藤を秘めていた秀吉を演じるのは難しいと思いますが、リアリティーを持って演じられておられます」とコメント。
また、久々となるテレビドラマの撮影、時代劇の撮影現場について「2月は夜間のオープンセット撮影が多かったので、冬の京都の寒さがこたえましたね。前日にせりふの変更があったりと、舞台と違うドラマの撮影に緊張感を感じています」と語り、「連続ドラマですので、ゲストなど共演する方々も多く、お話も毎回変わりますので、いろいろな場面で活躍する五右衛門を楽しく演じさせていただいております」と、撮影順調をアピールした。
“大泥棒・石川五右衛門”に京の街で騒ぎを起こされ、足元が揺らぐ思いであり、五右衛門捕縛を急いでいるという役どころの秀吉役の國村もコメントを寄せた。
秀吉のイメージについて「豊臣秀吉というとみんなが持っているイメージがありますよね。若いころ猿と呼ばれ、織田信長の家臣となり、果ては天下人にまで上り詰めた。陰と陽に分ければ陽の人。しかし戦う武将としての顔は、闘争的かつ狡知な一面も持ち合わせていたはずで、一筋縄ではいかない複雑な人物像だと思います。敵対する五右衛門は、表と裏の世界で背中合わせの人生を生きているのだと思います。そんな2人の隠された関係が徐々に明らかになっていく。その面白さがドラマの一番の肝だと思っています」と紹介。
共演する海老蔵のイメージを問われると「海老蔵さんはまさに五右衛門そのもの。存在が大きいのと良い意味でのケレンのすごみがある。海老蔵さんがこのドラマに吹き込んでこられる歌舞伎のテイストは、視聴者の方も新しいスタイルの時代劇を楽しんでいる気分になるでしょう。400年以上続く歌舞伎の世界の人でありつつも、現代の若者でもあるというそのギャップに大きな魅力があると思いますね」と答えた。
さらに、國村は「いろんなところから『時代劇が好きなのに最近はなくなる一方だ』という話を聞きますね。私自身は、時代劇は誰も見たことのない世界を描くという意味ではSFと同じだと思うんです。今回のお話は実在の人・豊臣秀吉と、伝説の人・石川五右衛門に隠された関係があったという破天荒なお話。歌舞伎のテイストも入った、今までとはちょっと違う時代劇で、2016年の今、放送する意味のあるドラマだと思います」と持論を展開し、時代劇を連続ドラマで放送することの面白さを語った。
'16年テレビ東京で放送予定
脚本=樹林伸、渡辺雄介、森下直、大原久澄、山本むつみ
演出=石原興、服部大二、井上昌典
出演=市川海老蔵、國村隼ほか