「世にも奇妙な物語'16春の特別編」ラインアップ発表
5月28日(土)に放送されるオムニバスドラマ「世にも奇妙な物語'16春の特別編」(夜9:00-11:10フジテレビ系)の豪華主演キャスト陣が発表された。
今回発表されたラインアップは、3作品の主演陣。「通いの軍隊」に西島秀俊、「夢みる機械」には窪田正孝、そして「クイズのおっさん」では松重豊と高橋一生がダブル主演を務める。
■西島秀俊×筒井康隆「通いの軍隊」
西島の主演作は「時をかける少女」などで知られる筒井康隆原作の「通いの軍隊」をドラマ化。
前島啓一郎(西島)が住む日本では、世界的な納豆ブームを受け、“ニュー・イバラキ”が日本からの独立を宣言し、政府軍との戦いが続けられている。そんな中、前島が勤める会社が納品したライフルに不具合があり、納品先の政府軍に謝罪に行くことに。
謝りに行くと、そこはサラリーマンのように決められた朝9時から昼5時までの就業時間内で戦う戦場が広がっていた。前島はすぐに帰るはずだったが、気付けば戦争へ加担しており、やりがいすら感じるようになっていた。そんな前島に、驚くべき結末が待っていた。
西島は過去に「世にも奇妙な物語」シリーズの「過去からの日記」('04年)に出演しており、それから12年ぶりの出演となる。西島は「『過去からの日記』は本当に心に染みる物語でしたけれど、今回はある意味王道と言いますか、ブラックユーモアの作品なのですごく楽しみに現場に入りました」と語った。
続けて「今回戦争がモチーフになっていますが、『世にも奇妙な物語』ならではの不思議な軽さとユーモアと、それとは真逆の不思議な重さとを同時に持つ素晴らしい台本だなと思い、ぜひ参加させていただきたいと思いました」と出演を喜ぶ。
■窪田正孝×諸星大二郎「夢みる機械」
一方、窪田主演の「夢みる機械」は、大御所漫画家・諸星大二郎の名作が原作。諸星の作品は、これまでにも何度か「世にも奇妙な物語」でのドラマ化を望まれながら、なかなか条件が整わずドラマ化されていなかったが、今回は満を持してドラマ化されることになった。
窪田が演じる野間崎健二は、漫画家になる夢を抱いて作品を描き続けるがなかなか認められず、両親からも現実を見て就職を考えるようにと言われていた。いつものように母親と言い争った際、部屋から押し出した母親がふいに倒れてしまう。その瞬間、母親が実は機械だったという驚きの事実が明らかになる。
恋人の慶子(石橋杏奈)はそんな健二を励ますのが、次々と驚きの事実を目撃し、健二は追い詰められていく。そんな彼が選択した決断とは?
今回、初めて「世にも奇妙な物語」に出演することになった窪田は「全力で立ち向かいました。リアルな箇所もたくさんあると思いますので、ぜひ見て体感してもらえるとうれしいです」とコメント。
また、今回の台本を読んで「世の中がどんどん便利になり、たくさんの機械が生活を支えてくれている時代なので、このストーリーにはどこか真実味を感じました」と語った。
■松重豊&高橋一生×竹本友二「クイズのおっさん」
そして、松重と高橋がダブル主演を務める「クイズのおっさん」は、漫画家・竹本友二の「おっさんの宴」が原作。
古賀三郎(高橋)は何の面白みもない毎日に嫌気が差し、ちょっとだけ変化がほしいと思って軽い気持ちでクイズ番組に出演する。クイズで優勝した三郎に与えられた賞品は、優勝賞金100万円と「クイズ1年分」だった。
何のことかと思っていた三郎の前に、翌日からクイズを出題するナゾのおっさん(松重)が現れる。“クイズのおっさん”に追い掛け回される三郎と、おっさんの世にも奇妙な日々が始まる。
松重は“クイズのおっさん”を演じるに当たり、「ファンタジーの人ではなくてリアルな“おっさん”がこの仕事をしているということを演じようと思いました」と明かす。
一方、高橋は松重について「松重さんに愛を感じます。(撮影が終わり)松重さんがいなくなっちゃって寂しいです。それくらいクイズのおっさんが好きです」とラブコールを送るほど、松重とのダブル主演の日々を堪能した様子。
また、高橋は“奇妙シリーズ”の魅力を「見ている人が意表を突かれるというところではないでしょうか」と語り、今作品についても「構えないで見ていただいた方が面白いかもしれない」と視聴者へメッセージを送った。
■今回もタモリがストーリーテラーに
今回もストーリーテラーとしてタモリが出演。フジテレビ系で26年続く人気シリーズとなった本作で、唯一無二の存在感を示すタモリがどのような登場の仕方をするのかにも注目が集まる。
26周年を迎えた「奇妙」にまた新たな伝説が加わる。
5月28日(土)夜9:00-11:10
フジテレビ系で放送